閑話9、恋愛神の暴走
短めです。
「おい、あまりタカシ君を煽るなよ」
「煽ってなんかいませんよ。ただ私の与えた加護の影響はありますが。私の加護を与えることは創造神様も了承してくださっていましたよね」
「まあ、彼には私生活でも幸せにもなってもらいたいからね。しっかりとこの世界でも彼を支える伴侶ができることはいいとは思っている」
「でしょ。だからいいじゃありませんか。私も久しぶりにいい仕事しているなと思っていますし、面白いし」
「だからといっても相手が多すぎるのじゃないか?もともと彼のいた日本は現在に関しては一夫一妻だ。この世界が一夫多妻だというのはわかっているが少し彼の常識との乖離が精神に悪影響を与える心配はあるぞ」
「知ってますよ。でも日本も昔は一夫多妻という時もありましたよね。彼の遺伝子にもその頃の名残が見えていますから大丈夫ですよ」
「・・・本当に程ほどに頼むよ、恋愛神」
「はーい」
異世界での生活で恋愛がなかったら寂しい。だから恋愛神にもタカシ君への加護をつけさせた。
しかしタカシ君に素敵な女性がどんどん集まっていくのはうらや・・・いや心配だ。まあ、恋愛神が付いているから大丈夫か。
彼の伴侶同士の争い、刃傷沙汰なんて起きては欲しくはない。
彼は優しいからどんどんと受け入れていくだろうし、お決まりのイベントを色々と企画している恋愛神の様子を見るとこれからの彼のことが大変に心配だ。
まあ、タカシ君に不利になるような女性を恋愛神が近づけることはないだろうからこのまま見守っていることにしよう。
「創造神様、本当に大丈夫でしょうか?」
「心配はいらないだろう。生命神は心配なのか」
「あの子、結構人間世界に降りて行って仕込みをしていますよ。これまでこんなに熱心に仕事をしたことがないのに」
「そ、そうなのか」
「暴走気味ですよ。それに恋愛神自身もタカシ君のこと好きみたいのようですし」
「神が善良な人間を好ましく思うのは当たり前だろう」
「いや、恋愛神の友人の話では将来自分もタカシ君と結婚したがっていたとか。彼のこと愛しているようですよ」
「誰か、恋愛神の暴走を止めろ!」
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