24の4、帝国奴隷解放戦争4
短めです。
これからは探索を行い、帝国の管理システムを探すだけだ。同時に遭遇した相手は収容所の魔道具の中に放り込んでいく。
その中では自動的にこちらに敵対する者かどうかも判別している。収容所から出すのは少し後になるであろうが。
「お姉さま」
「フミ、無事でしたね」
「はい、お姉さまもよくご無事で」
途中でフミ第四皇女と合流した。フミ第四皇女が私たちを手引きしたと誤解され、皇帝の護衛騎士に囲まれ今にも捕らえられてしまいそうになっていたところに駆けつけることができた。
早速皇帝の護衛騎士を拘束して収容所に送った。銃は使わず拘束魔法で縛り上げていく。
倒れていたフミ第四皇女の護衛騎士も収容所に送った。収容所に送れば自動的に治療と回復の作業が始まってくれる。
彼らは当然拘束しない。倒れている皇帝の護衛騎士は拘束してから収容所に送った。
「あの、私の傷ついた護衛騎士はどこに行ったのでしょう。早く治療をしなければなりません」
「魔道具の収容所に入れました。そこで治療と回復を自動的に行っています。大丈夫です。命を失うものはいません。時間はかかるでしょうが後遺症もなく完治させることはできるでしょう」
「ありがとうございます。あなた様が神の使徒タカシ様ですね。姉、そして私を助けていただきありがとうございます。ご挨拶が遅れました。スルベール帝国第四皇女のフミでございます」
「こちらこそ名乗りが遅れました。タカシです。分けあってミユ皇女と結婚の契約を結びました」
「知っています。まだ他人には知られていませんが私は聖女です。今回のことは少し前に神託を受けています。あ、タカシ様は私の義理のお兄様ですよね」
「そういうことになりますかね」
「はい、かわいい妹は嫌いですか?兄妹になっていても義理ですから結婚しても問題ありませんよ」
「え、」
「フミ、ふざけている余裕はありませんよ。まだ私も夫婦らしいことをしてもらっていないのですから・・・」
「うーん、わかりました。それはおいおい・・・。帝国の管理システムに案内します。姉は皇帝に警戒されていましたから正確な場所を教えられていませんでしたが私は知っています。ただし私は今アクセス権で次点ですのでいろいろとお手伝いください」
「わかった。急ごう」
近寄る敵、ーことによると味方もいたかもしれないがそれを今判別はできなかったー を拘束して収容所に送る。
予想していたが、皇城の中では帝国の管理システムが強く効果を発揮しているので収容所に送ることができる敵は見える範囲プラスアルファというところで限られていた。
風が届く範囲という感じだ。もちろん同じ部屋の中にいる物陰に隠れている敵は捕らえていくことができた。
捕らえた敵の中には官僚や大臣クラスの者や大物貴族もいた。
そうこうするうちにフミ皇女の手伝いのお陰もあり頑丈な扉の前にたどり着いた。
「タカシ様、お姉さま。お二人の魔力をこの扉に嵌っている赤い石に流してください」
フミ王女に言われた通り赤い石に魔力を流すと石は青くなった。
石は全部で5つある順番に魔力を流して青く変えていく。
そして最後の意志を青く変えた時に扉が開いた。
扉の中には3人の男女がいた。
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