24の1、帝国奴隷解放戦争1
短めです。
もっと長くしたいのですがなかなか進みません。
この戦争はのちに帝国奴隷解放戦争というふうに呼ばれることになるとはその時私たちは考えてもいなかった。
私たちはこの戦いを奴隷解放革命と呼んでいた。
戦いはスルベール帝国からカルクロ王国へ先に仕掛けられてきたがこれは想定外だった。
先の紛争で学んで先に動くことはないとこちらも思い込んでいた。どうやらカルクロ王国の協力国が増えたことに動揺して一部が暴発したようだ。
これはこちらにとって大義名分ができて助かる。直ちにスルベール帝国奴隷解放暫定臨時政府軍とカルクロ王国軍と協力国連合軍が国境を越えたスルベール帝国軍を押し戻す形で進軍した。
スルベール帝国の軍が侵攻してくるのは予想外に早かったことで罠の新たな設置は少なく侵攻に対して十分ではなかったがそれでも双方に死者を出すことなく国境を越えた部隊の捕獲は成功した。
私自体が広範囲攻撃魔法の形で敵を拘束できるようになったのが大きいと思う。この拘束魔法は見えない縄で相手を拘束できる魔法でこちらから視認できる範囲という制限があるが大変に有効な魔法だ。
相手の魔力が強かったり拘束耐性という能力や特殊な護符を持っていれば無効にされてしまうがそのようなことはなく国境を越えて侵入してきたスルベール軍を次から次へと捕らえるができた。
ただその99%が奴隷兵だった。まさに肉の壁を使った作戦という感じがする。1%の奴隷以外の兵もこの戦争や奴隷制に疑問を持っている者のようだ。
捕らえた兵たちは広範囲魔法で近くに作った収容所送りにした。あと自動で奴隷からの解放とこの戦争における罪の有無の判別が行われる。
また同時に怪我などの治療も行われている。
先日捕らえらえた兵の中には今回の戦争で奴隷解放のためにスルベール帝国奴隷解放暫定臨時政府軍に入ってくれた者も多い。
特に奴隷兵だった者の9割以上が奴隷解放のために立ち上がってくれた。また今までに支配下級だった者の中にも心を入れ替えてくれた者が多い。
その割合は8割を超える。スルベール帝国の管理システムの影響を及ぼす範囲を脱したことが影響しているのか?
何かスルベール帝国の管理システムには国民の精神に大きな影響を与えるものが組み込まれているように感じる。
もともと各国に存在する国の管理システムは神が各国に与えたものであり、その中には国民の精神を操るものは組み込まれていないはずだ。また人間では組み込めないはずだという。
無限図書館で調べ、神殿で確認したのだから間違いないはずだ。
『奴隷の首輪』とのリンクも含めて不思議だと感じている。
スルベール帝国の中にある闇は何だろう。黒幕は神に匹敵するものなのだろうか。
ミユ王女に黒幕のことを尋ねたがはっきりなかった。
すごく不安を感じるがこの後スルベール帝国国内に侵入し皇宮に侵入していかなければならない。
「皇女、心の準備は大丈夫ですか?」
「あら嫌だ。ミユと呼び捨てにしてくださいませ。旦那様」
「それではミユ準備はいいですか」
「はい、タカシ様。たとえ相手が家族であっても躊躇いはありません」
「では進軍の指揮を」
『全軍進軍』
この日この時間、スルベール帝国奴隷解放暫定臨時政府軍とカルクロ王国軍と協力国連合軍が国境を越えスルベール帝国へと侵攻した。
そして私にとっても人生において最も濃い数日間の第一章に突入した。
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