23の3、開戦準備3
風邪でダウン。
雪は降っているし大丈夫かな?
ミユ皇女本人から転生者であることは告げられなかったが私にわかってしまった。
彼女の話す内容から推測され、無限図書館で得た情報から彼女が日本からの転生者であることが。
本人が明かさないのはレイナさんたち3人のこともあるからだろう。
落ち着いたら話してくれると嬉しいな。
ミユ皇女を妻に迎えたことにより私の肩にスルベール帝国の皇族の紋章が現れた。確かに普通の結婚の儀式とは異なる魔法的な契約であったが・・・不思議なものだ。
これでスルベール帝国の転移ゲートを含む管理システムを自由にできるはずだ。
管理システムのアクセス権としては魔力などの強さが順位を決めるらしい。
私が現在1位ということで2位がミユ皇女だ。3位が皇帝で4位が皇太子だという。
アクセス権は第5位にまでしか持たないので今まで5位だったミユ皇女の妹がアクセス権を失ったことに気が付けば帝国内で警戒されるだろう。
だから早めの行動が必要だ。管理システムへのアクセスはその国の中央にある管理の間に行かなければならない。
これもなかなかの難題だ。命がけで頑張るしかないのか。
私はこの世界で命を落とせば日本での死体が発見されるだけらしい。
ゲームみたい死んだら元の世界に戻れるとかではないという。そのことは神様からも説明されている。
だからこそ高い防御力を与えられているようだ。
一つ良い情報は今までアクセス権第5位だったフミ皇女はミユ皇女の考えに理解を示しているいうことだ。
彼女はミユ皇女と行動を共にしようと考えてようだがもしものことを考えたミユ皇女が皇宮に残るように説得したようだ。
だから簡単には新たに上位のアクセス権を持つものが現れた気づけれないはずだ・・・・というが。
そう簡単に考えてよいだろうか。
現在の3位4位5位のアクセス権保持者が気づく可能性もある。急いで行動を起こせるように準備をする。
具体的には作戦スケジュールの吟味とそれに必要な魔道具の準備。
回復用の魔法薬も大量に用意した。防護用の魔道具もたくさん作った。
今回、スルベール帝国の皇族用の転移ゲートを使って皇宮の乗り込むわけだがそれにはスルベール帝国内に入ることが必要だ。
入れば当然帝国にその事実を知られる。やはり時間との勝負だな。
待ち受ける帝国軍に向かってスルベール帝国奴隷解放暫定臨時政府軍を進軍させ、帝国軍と対峙する中で皇宮に潜入し管理システムを掌握し奴隷を解放する。
そして支配階級を捕らえて差別や抑圧を行った罪を問う。
協力国にはスルベール帝国の力が分散するように国境から圧力をかけてもらい同時に帝国の奴隷解放後の秩序維持に奔走してもらう予定だ。
支配階級を捕らえておく魔道具は作ってあるけどその設置は帝国国内でやらなくてはいけないから結構大変だけどね。
これで準備は完了したかな?
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