表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自転車で行く異世界旅  作者: TKSZ
1章、異世界で
23/144

18、国境付近での紛争

疲れがとれない。

うとうとしながら書いてしまいました。



レイナさんには今回の作戦では報道官に役目を果たしてもらう。

レイナさんからのみ情報を出すという形だ。偽の情報も含めて・・・・。

さあ、陰謀の時間だよ。

まずは秘密裏にスルベール帝国第三皇女を救出する。周囲には監視の目もあるので簡単にはいかない。

なんせ第三皇女の部隊だけで1800人だ。さらに追手である3000人もいる。

追手によって第三皇女が捕縛されたように見せかけ、その見せかけの偽情報をスルベール帝国軍1万5千人の本隊に伝えなければいけない。

少し厄介だ。そこでこの第三皇女の部隊1800人とその追手である3000人、合計4800人を支配する方法を考えた。

まずはそのために神殿で精霊王と会った。何のために精霊王と会ったかというと拘束魔法でとらえ気を失わせた帝国の兵士たちを精霊にコントロールしてもらうためだ。

精霊王は快く引き受けることを了承してくれた。すぐに4800体の精霊が集められた。


自転車で第三皇女の部隊と追手が戦いを始めたところに行く。国境門を通っていないから密入国だ。私の動きを伝わると困るから秘密裏に事を進める。

レイナさんは今回はついてきていない。報道官としてクレハスで現在のスルベール帝国進行の状況の説明をしている。

まず第三皇女の部隊と追手を結界の中に閉じ込める。そしてこの結界に閉じ込められた4800人に拘束魔法を施す。

そして動けなくなったところで睡眠魔法をかけた。4時間は目を覚ますことはないだろう。

次に睡眠魔法をかけた4800人に精霊が潜り込んだ。これで動かすことができる。

徐々に第三皇女の部隊が押し込まれ追手に捕縛されていく。一部幻影も交えて追手による第三皇女捕縛という茶番が行われた。

実際には4800人は私の支配下にいる訳だ。追手たちには野営をさせる。追手から本隊へと第三皇女捕縛終了が伝えられた。

もちろん伝えに行ったのは聖霊によって支配したスルベール帝国の兵士だ。

野営地では第三皇女側の1800人が牢に入れられたり戦いの負傷者に治癒魔法で治療が施されたりしていた。死者出なかったのはよかった。

これで良し。まずは一つ目のピースが埋まった。


さあ次だ。

領軍に『簡易転移ゲート改』で見せかけの移動をさせる。

国境の砦には4000人の領軍が移動してきたように見せかけた。実際には400人のみが新たに国境の砦の配備についた。

これによって反乱勢力に動きが出てきた。領主の館に反乱勢力が殺到したのだが全員捕らえた。

領軍が戻ってきていたのだから当然だ。もちろん周囲には幻術で反乱成功を見せている。

領都での反乱成功の偽情報を流した。この情報はスルベール帝国軍の野営地にも届いた。

2つ目のピースがはまった。

それによって野営地から14000人が進軍を始めた。柵を壊し国境を越えたところで落とし穴の罠でスルベール帝国軍を捕縛した。

あっけなく作戦は終了だ。

あ、まだだ。追手に捕らえられた第三皇女の部隊1800人が第三皇女の機転と部隊全員の奮起とで脱走に成功、国境の砦に保護を求めて駆け込む。

追いかけてきた3000人の追手はこれまた罠にはまって捕縛された。

だから私は国境を越えていないよ。

第三皇女の部隊1800人と追手の3000人には精霊たちが都合のいい夢を見せてくれている。

精神操作?いや、夢だよ夢。完全に現実と思ってしまうリアルな夢。本人はどうしてそうなったかわからないが現実として起こったことが記憶として残っているはずだよ。


捕縛した17000人は魔道具の牢に入ってもらっている。今、クレハス郊外に地下収容所も造っている。

第三皇女の部隊1800人の亡命は認められた。部隊の兵や騎士や貴族の家族たちは商隊に交じってすでに脱出していた。

皇女がうまくお膳立てをしてくれていたらしい。

国境の砦で第三皇女と面会した。


「タカシ様、ありがとうございます」

「この国は助けを求めてきた者を受け入れるのが当然ですよ。私は何もしていません」

「いいえ、存じております。あなた様が秘密裏の行われていることを」

「なんですかそれは?」

「神託をいただきました。差別されている者をタカシ様とともに救うように。自転車で駆けつけてくれたタカシ様を見た時、大変に嬉しかったです」

「私は国境を越えていませんよ。そんなことしたら戦争になります」

「大丈夫です。私の特殊能力で知っている事実ですから。もちろん内緒です」

「わかりました」


第三皇女の能力が気になる。さあ、これからどうしよう。


お読みいただきありがとうございます。

評価やブックマーク、ご意見やご感想をいただければ幸いです。

次話は閑話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ