16、交易都市クレハス
短くなってしまいました。
仕事の休憩時間にフリーwifiで投稿です。
翌朝早くゴードを出発した。私とレイナさんと騎士団副団長と騎士2名とハンター2名で。
もう完全に私とレイナさんは一セットだ。いつも一緒に行動している。
プライベートは寝室ぐらいだ。
乗物は私以外は『魔力アシスト付き三輪自転車』だ。自動運転も付けておいた。交易都市クレハスまで2時間で着いた。
平均時速100km。レイナさんと騎士団副団長以外げっそりしていた。
騎士団副団長は領主のいとこで剣聖という称号を持っているらしい。強いだけでなく作戦指揮も得意としているようだ。
なんで騎士団長にならないかというと実戦で先頭に立てなくなるからだという。
戦いが好きなのね・・・・。
クレハスについた私たちは代官屋敷に入った。ここでも離れを使う。もともとこの離れは領主の滞在用のようだ。
ここにも『簡易転移ゲート』を設置した。
『簡易転移ゲート』を使って私たちの物資輸送隊の本隊を移動させた。
物資を商人や代官の部下に渡し、残る一つのアジトの壊滅に向かった。
ここには捕らえられている人たちがいないという情報だったので昼のうちに壊滅させた。
もちろん死傷者はなしだ。自称盗賊団の人数も50人と多くはいなかった。
場所は国境の砦から10kmぐらいの森の中だった。こんな場所に盗賊団のアジトがあったことに領主も驚いていた。
このアジトは帝国との中継地点だったようで機密資料のようなものが多く見つかった。
捜査は領都から来た専門家たちに任せることにして私たちは国境の砦に物資を届けた。
これで物資を届ける任務は完了。国内の盗賊団は一応討伐完了だ。
『簡易転移ゲート』も必要な場所に設置した。魔力が多く必要で使い勝手は悪いだろうが緊急時には使えるだろう。
砦からいったん交易都市クレハスに戻った。
忙しかったので二日間休暇を取ることになった。その間に色々調べてこれからどのように帝国と交渉なりをするか考えるようだ。
カルクロ王国としてもこのままというわけにはいかないだろう。私も神様が言っていた言葉を借りるわけではないが『あの国の王族と貴族は何とかしなくては』と思っている。
神様も望んでいるようだし、差別や抑圧はなるべくなくしていきたいと思う。どれだけ私ができるか疑問を持っているが・・・・。
交易都市クレハスはスルベール帝国に近いということでスルベール帝国からの物品や情報も多い。
スルベール帝国から来た商人や逃げてきた獣人をはじめとした人たちも多く生活している。
その一方でスルベール帝国の影響を受けている貴族や官僚、スルベール帝国のスパイも多いようだ。
休暇に一日目はレイナさんとクレハさん、そして代官の娘であるハツキさんと街を散策している。
ハツキさんは魔道具の研究者でその腕前はカルクロ王国でも有数だという。彼女が自分から私たちの案内をしたいと言ってきたようだ。
どうやら私の作る魔道具に興味を持ったようだ。特に『魔力アシスト付き三輪車』に。
しかしそのような様子は全く見せずに物資輸送功労者を労う代官の娘という態度を前面に出して私たちと接するところは子爵令嬢としてさすがだ。
神殿や古い遺跡、市場や景色のいい湖を見渡せる丘とめぐり、町の中でも有名なカフェに入った。
今日の昼食はパスタだ。
「皆様、クレハスの街はいかがですか」
「いいところですね。活気はありそれでいてゆっくり寛げるところもあり、歴史を感じることもあるというのは魅力的ですね」
「そうでしょう。タカシさんが魔道具を作るのにもいい環境だと思いますよ。私と一緒に魔道具の研究をしませんか」
ああ、やはり勧誘してきたよ。
「私はこの世界を自転車で旅をしていきたいと思っていますので一か所に留まることはないと思います」
「そうですか。では私も一緒に連れて行ってください。旅のお役に立つと思います」
「代官の令嬢がそんなことでいいのですか」
「そうですよ、タカシさんには私がいますから大丈夫です」
「レイナさんは商業ギルドのサブギルドマスターでしょ。旅に出られるのですか?」
「サブギルドマスターは3人いますから問題ありません。ほかの商業ギルドと交渉に行くこともこれまでにありました」
「え、サブギルドマスターにはそういう仕事もあるのですか」
「はい、私とクレハさんは他の街に出張で行くことが多いのですよ」
「それでは三人でタカシさんについていきませんか。私もほかの街の魔道具研究者とも交流を持ちたいと思っています」
「あら、私はハツキさんは研究室に籠って研究されている方という認識を持っていましたわ。そのように皆さん言われていましたし」
「あらそのようなことはありませんよ。年に数回は王都にも行って様々な方と交流を持っていますわ。おほほほ」
何か私は蚊帳の外という状態で私の旅の予定が決まっていっているような感じがする・・・。
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