13、救出
短めです。
今年最後の投稿です。
よいお年を。
ハンター2名と騎士2名に同行してもらうのはいいが移動はどうしようか?
私は自転車があるのですぐに逃げた『盗賊団』に追いつける。しかし同行する4人は困った。
魔動車は3台ともこちらに残しておきたい。うーん、あ、思いついた。
鉱山都市ゴードと交易都市クレハスと国境の砦に設置予定の魔道具を。
貴重な魔道具だがいいだろう。時間と材料があればこれまでの『罠』作った経験から作れそうだ。
そう、『簡易転移ゲート』。今回の物資が届かないという問題に対処するために普通は領都と王都ぐらいにしか設置しない『転移ゲート』を特別に簡易型にしたものだが設置することになった。
この『簡易転移ゲート』は領都ヤリズに設置してあるものも含めた4か所だけでの往来しかできない。起動できる人物も限られている。
現在は伯爵と私と商業ギルドとハンターギルドのそれぞれサブギルドマスターと騎士団副団長だ。
『簡易転移ゲート』は私の収納に入っている。1つを魔導車内に置き、騎士団副団長に管理してもらう。
私は盗賊団のアジト近くまで移動してそこに『簡易転移ゲート』を設置して4人を呼ぶ。
「一人では何かがあったら困りますよ」
レイナさんが心配してくれた。
「しかし自転車は一人乗りです。せいぜいもう一人小柄な人に後ろからおぶさってもらう事しかできません」
「なら私が行きます。私は小柄ですから」
「え、でも」
「時間が無駄ですよ。急ぎましょう」
「は、はい」
すでに自転車のナビに必要な情報は入れてある。本当は二人乗りはいけないのになあー。
『地球じゃありませんから大丈夫ですよ。大事なイベントですし!』
今のは誰の声だ?イベントって?
返事はなく再び声が聞こえることもなかった。
レイナさんが後ろから抱きついてきた。
うーん、背中に当たっているのですが。
いい大きさのいい形のものが。
柔らかい革鎧を通して感じてしまう。は、自転車の運転に集中しなくては!
だけどレイナさんのいい匂いが・・・・。
時速50kmぐらいで約30分。逃げる盗賊団を大きく迂回して追い越した。
逃げた連中が辿り着いて捕らえられている人たちの身に危険が及ぶと困る。
まずはアジトの内部を探索魔法で調べる。
アジトは岩陰に設置された軍の野営地だ。
20張りほどのテントがある。近くの洞窟に牢が造られていてそこに84人の人が捕れられていた。
『簡易転移ゲート』をだし、ハンター2名と騎士2名に来てもらう。
「あの、4人じゃないのですか」
「領都に連絡して応援を呼んだ。捕らえられている人たちが多いから人手が必要だろう」
騎士団副団長の側近も来ている。こちらに連れて来た応援のとりまとめだ。
「確かに」
「で、これからどうします」
「ちょっと新しい方法を試してみます。簡単に盗賊を無力化できると思います」
「ああ、いいぞ」
「それから今から見たことは内密に」
「領主には報告をしたい」
「仕方がありませんね」
探索魔法で自称盗賊団を把握してロックする。そしてロックした相手に麻痺魔法を飛ばす。1時間は動けないはずだ。
ついでに額に盗賊団という文字も付けた。1週間ぐらいは消えない。
あ、逃げてきた盗賊団も同様に。
「終わりました。アジトにいた自称盗賊団27名と逃げてきた盗賊団7名を魔法で動けなくしてあります。捕らえて『簡易転移ゲート』で領都に送ってしまいましょう」
「そうだな。あとは捕まっている人たちの救出とアジトの確認か」
「はい、お願いします」
その後、捕らえられている人たちを領都に送りアジトの物を調べてから私の収納に回収した。
フォルダのようにしてまとめて整理して収納できるのがいい。
襲われた人たちの物も含めてかなりの量があった。馬車だけで20台、魔動車も8台あった。
回収前に捜査の専門官も来て調べていった。
全て終わって応援も撤収していった。『簡易転移ゲート』で帰って行った。
「レイナさんも『簡易転移ゲート』で帰って行った方がいいですよ」
「物資輸送隊に合流するまでは私はタカシ様と一緒です」
『簡易転移ゲート』を回収し帰りもレイナさんのいい匂いに包まれながら野営地まで戻ることになった。
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次話は鉱山都市ゴードです




