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自転車で行く異世界旅  作者: TKSZ
1章、異世界で
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12、盗賊団討伐1

あまり筆が進みませんでした。



『盗賊団接近。北から40、南から27、東から30、北西から27』


南西側は崖になっていてそちらからは近づけない。・・・落ちないように気を付けよう。合計124名の盗賊団が近づいている。

結構多いな。丁寧に私たちを捕まえた後の入れる檻馬車も用意しているようだ。

こちらは双方向通信の魔道具を装備してお互いの連絡を取っている。無線機のように片方ずつ話すのではなく電話機のように両方向から話せる。


『できるだけ奴らを捕縛する。ただ無理はしないように』

『了解』


監視カメラの魔道具を暗視モードに切り替えて作動させている。

私のとっては初めての対人戦闘なのだがすでにいくつかの準備はしてきている。


対人戦闘の経験はないがテロに巻き込まれた直後の現場に遭遇したことはある。

あと数分早く現場についていたら巻き込まれていた。実際に爆発音を聞いている。

東南アジアのある国で経験だ。バスに仕掛けられた爆弾が爆発し多くの死傷者が出た。

体が引き千切られた人がいた。まだ息があるが絶望的だ。

息をしていない幼子を抱きかかえ泣き叫んでいる女性がいた。

腕のない人が抱えられて運ばれていく。

研究者として死体に向き合ったことがそれまでにもあったのだが、自分もあのようになるのかという恐怖は私の心を蝕んだ。

救助活動を手伝ったが終わった後に何とも表現できないものに精神が侵されていくのを感じた。

戦えば相手を傷つける。場合によっては命を奪ってしまう事があるかもしれない。

戦わなければ自分や仲間、罪なき人が傷ついたり命を奪われたりする。

今回、絶対的な力を持って盗賊団を捕縛するつもりだが相手の命を奪うかもしれない。

東南アジアでのトラウマが消えていなかった。

実は初めて会った時にも神様に相談している。トラウマを消すための訓練を少ししてくれた。しかしあまり効果はなかった。

今回の事を勢いでやることになって昨晩神様に相談した。

各種魔道具を作る指導をしてくれ、さらに『恐怖無効化』の魔道具を与えてくれた。但しこれを使い続けると心が壊れてしまう人もいるようだ。

さらに訓練として私の防御力の凄さを教えてくれた。神様の攻撃からも防御できる障壁を作り耐えた。自分に対する個撃はこれで克服できたと思う。

相手を傷つけるかもしれないという恐怖は克服できない。

この恐怖は大事な所で一瞬の判断を遅らせてしまう危険性がある。私の仲間も危険晒す可能性がある。


『魔物相手なら倒すことができるのになあ。恐怖無効化を使うしかないだろうね』


神様にそのようにぼやかれた。だから今、恐怖無効化の魔道具を使っている。

心が壊れないことを祈りながら。

盗賊団を殺さず全員捕縛するつもりで作戦を立ててある。

作戦の内容は神様とも相談してある。私の方法がこの世界のバランスを考えて問題がないか確認するためだ。

『罠』を使う事にした。罠の魔道具を用意した。こんな魔道具はないという事だがダンジョンには似たような罠が存在するという。

今回、野営地の周囲に柵を2重に設けた。外側の柵の所にはこれより中に入ることを禁止する旨の警告を掲示しておいた。

内側の柵の所から中には強力な結界を設置してそれより中に入れないようにしてある。ある程度の盗賊が外側の柵を越えたら罠を発動するつもりだ。

外側の柵と内側の柵の間にいる人間を牢獄の魔道具に転移させる。ついでに半径500m内にいる仲間を引き連れて転移するように設定してある。

牢獄の魔道具は縦横高さ1mの立方体だ。内部は拡張してあり、250のトイレ付きの独房になっている。

外から特定の者に対する尋問ができるようになっている。転移する時には衣服や持ち物は別のところに転移収納するようになっている。

それでは裸になってしまうので自動的に囚人服を着せるようにしてある。食事は1日2食自動的に与えるシステムだ。

自殺や自傷行為防止のために自動的に治癒魔法が施せるようになっている。


「騎士はもっと正々堂々と戦うものです」


味方からもこの作戦への批判があった。


「私は騎士ではありません。プライドより皆さんの命の方が大事です。それに相手の命も奪いたくはありません」


甘いのではないかと批判はあったがすべて退けた。領主から全権を一任されている。

九割がたが罠の範囲に入った。この陣形は盗賊のものとは思えない、おそらく軍隊だな。

内側の柵から進めないのでイラついて来たようだ。


「我々は帝国とは関係ない盗賊団である。お前達は包囲されている。降伏せよ。降伏すれば命を助けてやる」


どう見ても帝国の軍隊だな。盗賊団に見せかけているけど。彼らの様子はしっかりと魔道具で録画録音した。

さてそろそろ捕縛するか。ポチっとな!


「ギャーなんだ」

「ここはどこだ」

「誇り高きスルベール帝国の騎士をこのような所にいれるなんて今に見ていろ」


ああ、出所をゲロちゃったよ。盗賊やる騎士のどこが誇り高いのだか。

牢屋での様子もすべて魔道具で録画録音した。


周囲を見ると数人が逃げて行っている。わざと捕らえなかった。

逃げて行く連中には追跡の魔道具を付けてある。

アジトを教えてもらうよ。

一方、捕らえた者には尋問を開始している。

独房の各部屋には自動尋問装置が配置してある。

これで尋問だ。もちろん尋問を得意とするハンターギルドの職員にはサポートしてもらっている。

大事な部分では彼らに直接尋問してもらう。

連れ去られている者たちを救出するためにも一刻も早くアジトを見つけ出す事が今は大事だ。

尋問の結果と逃げた者たちの向かった先から3つのアジトの存在がわかった。

逃げた者の向かった最も近いアジトに行き連れ去られた者たちを救出する事にした。

ハンター2名と騎士2名に同行してもらう。


お読みいただきありがとうございます。

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