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9/19

8話 蘇る記憶

遅くなってすみません!8/9〜8/15はお休みします!ごめんなさい!

魔王…か。

一体、何の()()()だよ。

周りを見渡すと岩の部屋で身体は椅子に拘束されている。

他の3人はいない様だ。

前の机には俺の右手用の剣ヴァントが置かれていた。

オレは何故此処に居るんだ……。


「…た……す…け…て……。」


叫べない。


『…っ。……い…。ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!!』


ハリス!!

早く拘束を解かないと。

腕を固定しているのは鉄だ。


「…【…錬……金…術】……。」


鉄を捻じ曲げ、拘束を解除する。

そうだ!


「【偉…大……な…る…ひか…り…よ… 我…を…其の……ひ…かり…で…癒…し……た…まえ… アブ…ソ…リュー…ト…ヒール……】……。」


身体を緑色の光が包み、完全に回復した。


「あー。」


よし、声は出た。

オレは机の上の剣を取ろうと手を近付けると何故か弾かれた。


「【魔法強制解除(キャンセル)】。」


其の後は、弾かれずに取れた。

剣を腰に下げて、部屋から出た。

そう言えば、オレって人間だったっけ?

と思いながら廊下を進むと実験室の様な不気味な部屋があった。

中には知っている顔の少年がいた。


「フレイヤ。」


赤髪の少年フレイヤは此方を向いたが、1つ違和感があった。

彼の目は真っ黒で一切輝きを見せなかった。

元の目の色は赤色だったが、今は黒く、そして涙が溜まっている。

フレイヤは腰の剣を抜刀し、斬り掛かってきた。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!此のクソ魔王が!」


オレは剣を抜刀しフレイヤの攻撃を防ぐ。

()()だと?


「【偉大なる闇よ 黒より暗き漆黒よ 我が身を滅ぼし 我が前の敵を消せ スーサイドボミング】!」


「【魔法強制解除(キャンセル)】!」


ギリギリの所で消せた。


「死ねぇぇぇぇぇぇ!魔王ぉぉぉぉぉぉっ!」


再びフレイヤは斬りかかってきた瞬間。


「待って!」


聞いた事のある声が聞こえた。

フレイヤは止まった。


「ライナ。」


目はいつもと同じ色だった。


「私ね。フレイヤの事のいつもからかってばかりだったけど、本当は貴方の事が好きなの。でも、伝え方がわからないからいつもああやってしまう。だから!今伝えるよ!私はフレイヤの事が大好きなんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


「え…?嘘…じゃ、無いの?」


フレイヤは片目の色が赤色になった。


「オレもフレイヤの事、とても感謝してる。オレは転生してすぐは目も開いて無くて身体も動かなかったのに其んな俺をフレイヤは助けてくれた。今、感謝しきれないくらい感謝してる。」


「あ…。ほ、本当に?」


「ああ!」


「ええ!」


フレイヤの瞳は赤色に戻った。


「リヴァイアサンが外で待機してる。さあ行きましょ。」


「待って!ハリスは何処?」


「此処に。」


刀身にひびの入ったハリスがフレイヤの手にはあった。

オレは剣を受けとって腰に下げた。


「行きましょ。案内するわ。」


オレはとフレイヤはライナな付いて行って、リヴァの元へ向かった。

外へ出るとドラゴンになったリヴァがいた。

背中に乗ってリヴァが飛び立って、100メートルくらいに到達した時、お腹に物凄い痛みが走る。


「グハッ…。」


口から血が噴き出た。

お腹には黒い刃が突き刺さっている。

視界はぼやけ出し、身体に力も入らなくなった。



目を開けると真っ暗な空間に1人だけ浮かんでいた。

オレは魔王と戦って…負けたのか?


『お前は我だ。いや、こう言った方が良いか。お前はもう1人の我だ…。』


男の声だ。

突然、光が当たった。

オレは光に吸い込まれていく。

今の声、何処かで…。



目を開くと皆んなが戦っていた。

街は建物も残っておらず、砂埃が巻き上がる。

唐突に遠くから閃光が此方に飛んでくる。

オレの横で閃光は止まった。


「リヴァ?!」


飛んで来たのはリヴァだった。


「目覚めたのね、ゴホッゴホッ…。魔王が、向こうに…。」


そう言ってリヴァは気を失った。

何故か怒りが身体から込み上げてくる。


『其れでこそ、もう1人の我だな。』


何だか力が湧いてくる。


『守りたい者が居るのなら、その力を解放したまえ。』


「オレは、皆んなを守りたい!」


足に魔力を乗せて、飛び上がる。

勢いがつき過ぎて空を飛んでいた。


『こう唱えよ。我は守りし者が居る 故に我は目覚める 力の根源は此処に在り 覚醒 フェンリル』


「我は守りし者が居る 故に我は目覚める 力の根源は此処に在り 覚醒 フェンリル!」


パッと明るく輝き、オレは狼の姿になっていた。

瞳の水色は強く光り、手足は水色の半透明の炎の様な物を帯びている。


『【人化】した方が良いと思うぞ。我からもプレゼントがあるしな。』


「【人化】!」


背の高さは前と同じく、目は強く水色の光りを更に強めて、髪は白から水色に変わった。

其の髪は足まで伸びていて、前髪は左目が隠れ、其処の先端に行くに連れて白に変わっていく。

さあ、戦いの始まりだ。

作者「どうもー!作者の浅葱 清流です!」

ヤマタノオロチ「どうもじゃ無いだろ!出すのが遅いのだぞ!(*`へ´*)」

作者「そうなんです!出すのが遅くなってすみません!m(._.)m」

ヤマタノオロチ「其れよりまさかのフェンリルがクロウと合体したじゃ無いか!(我負けるぞ…(−_−;))

作者「そして、フェンリルのプレゼントした物はとんでも無い物だった!」

ヤマタノオロチ「何だ何だ?もしかして神器か?!?(・_・;?」

作者「さぁ。どうでしょうかねぇ。o(^_-)O」

ヤマタノオロチ「気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!(けど、其れって我が負けるどころか死ぬのでは?((((;゜Д゜))))))) )

作者「では次回!怪狼フェンリル!お楽しみに!」

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