旦那様の恋ばな劇場ー。
春ですねー、家の周りには鹿が徘徊しておりますよー。下見て歩かないと、〇んに当たりますー。春です。恋の季節ですねー。なので、旦那様の失恋話でもいきましょう!
まだ早い、そう言われた男がいた。年下の彼女の家に、結婚の申し込みに行って言われた言葉だ。
………早いって、しかし俺はもう働いてるし、成人式とうに過ぎてるし、彼女も成人式済んでるし、何故ダメなんだ?
男は悩んでいた。何故、彼女の父親に、待てと言われたのか、意味が分からなかったからだ。そりゃそうだろう、現在の嫁はそう思う。なぜなら彼は!
評判の『ごんたくれ』だったからだ!数々の偉業!昭和だから許されたのか?もののけの里だから良かったのか?ご想像にお任せ致しますが、警察のお世話にならなかったのが、不思議なのですが、色々やっちゃってます!
それでも、成人式済ましてからは真面目路線に、進路変更した様ですが、狭い村内のこと、彼女さんのご両親が抱かれた、とても心配な親心。しばらくしっかりと様子を見てから、となるのは当たり前だのビスケット!
過去の歴史は手柄だぜ!の男は人生の壁とやらに、初めてぶつかったのだ。それまでそれなりに立ちはだかる物があっても、彼はことごとくそれらを破壊して、己の道を切り開いていたのだが、今回だけはどうしようもなかった。
どうしてなんだ?と若い彼は悶々と悩んだ。現在の嫁はそりゃそうだろうと、そこまで聞いてツッコンだ。そして!
で!それからどうなった?吐け!ネタは上がってるのだよ!この前酔っ払って、全てゲロったのを私は、しかと聞いてるのだよ!面白いから全てを晒すのだー!
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………それから、彼女とは将来結婚しようと、それなりに付き合い、許しを待っていたのだ。仕事が忙しい時もできるだけ時間をつくり、逢っていたのだ。そう、後少し待てば………と
そんなある日、ある朝、早朝、俺は仕事の都合上、何時もより随分早くに家を出た。今は真面目にしてるのに、何故ダメ何だろう、煙草を吸いなら、あれこれ思いを巡らし田舎道を、もののけの里速度で、かっ飛ばして行っていたそのとき!
「うお?おおおあー!」
目の前からきた対向車、知り合いの車、運転手は勿論、知り合いの男だ。それはいい、そこはいい!それはいいのだ。問題は!
?ど、どうして、彼女がこんな早朝に、助手席に乗ってるのだ?
俺は仕事の事などぶっ飛んだ!そして華麗なるハンドルテクニックで、Uターンをするとその車の後を追ったのはいうまでもない。
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……ほほーん、と今の嫁はホクホクと聞く。旦那様は、二股かけられていたのですねー!で!追いかけて、修羅場?修羅場があったのかー!
「いや、無かったんやけどな、俺はその車を停めてだな、どういうこっちゃ?とは聞いた」
朝帰りか?と男は聞いた。そうなると女は強かった、それが何か?と彼女は開き直ったのだ。何時からやー?と聞く男。最初からやー!と言い切る女。
………そして、旦那様は当時は携帯等ない時代、仕事に遅れる訳にもいかない、なので、どうしたかというと!
「お!お前とは終わりやぁぁぁぁ!」
月並みな言葉で、その場から逃げ去ったのでありました!勿論破局になったのはいうまでもない。
見た目は、元ヤン!数々の偉業を成した心はハムスターの旦那様の初恋は、彼女に二股かけられていたという、オチで終わるのでありました。
めでたし、めでたし。