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初心者訓練地獄級

主人公魔法練習します

デュラハンさんが仲間に────厳密には敵ではあるのだが────加わる。


デュラハンさんは僕を見て何か考え事をしている、そう思い僕がデュラハンさんを不思議そうに見ているとデュラハンさんは僕に質問をして来た。


「貴様は魔法の行使は可能か?」


「魔法ですか?ええと、魔術と魔法はどう違うんですか?」


「そうか、理解していないと言う事は使えないみたいだな確かにただのヒューマンは魔法を覚える事は無いと聞く、不思議な奴だからもしや、と考えただけだ、許せ」


デュラハンさんは何かと僕に気を遣う、案外良い人・・・良いアンデッド?なのかもしれない。


「違うんです、技能『魔術』と『魔法』はあるんですけど違いがわからなくて」


するとデュラハンさんは驚いた様子で僕に話す。


「ほう、技能はあるが如何なる恩恵を受けるかわからないと、今まで生きて来て1度も使用していないのか?フン、やはり面白いヒューマンだ。良いだろう違いを教授してやる」


デュラハンさん曰く魔術と魔法はこのような違いだ。


『魔法、精霊や悪魔との繋がりによりマナの流れを感じ取り行使する事ができる行動技術』


『魔術、魔法についての様々な知識、神秘なるもの、精霊や悪魔への知識、マナの感知を可能とする知識技能』


行動と知識、なるほど、知識があるだけでは魔法は使えないし魔法が使えても知識がなければどんな魔法があるかわからない。


デュラハンさんは思い出したとばかりに話してくれる。


「ああ、大概の魔法使いは魔術技能を取らずに魔導書を所持する、あれがあればある程度の魔術が記載されているからな」


つまり魔導書とは説明書で魔術技能があれば説明書が無くても魔法が使えるみたいだ、趣味程度に。


「デュラハンさん、僕『魔法』も『魔術』も趣味程度にしか使えないんですが趣味程度ってどのくらいですか?」


「趣味程度?『魔法』を趣味程度という感覚がよく分からない、許せ。分からないから試してみよう、貴様が分かる魔法を行使してみろ、丁度日もくれてきた、まずは難度1『ドットライト』をからだ」


『ドットライト 難度1魔法

目線程度の高さに光の点を出し少量の光源を確保できる。

効果時間5分、詠唱時間2秒、消費魔力1

詠唱内容『ダス・レム・ラナ』』


「ええと、『ダス・レム・ラナ』!」


すると僕の右側に小さな光が出てきた、もうすぐ夜だがその光は微々たるもの、だが神秘的であり美しく、まるで蛍の光のようだ。


僕が見取れているとカラトンが飛び上がり『ドットライト』を食べてしまう。


デュラハンさんは無関心だが僕は少し悲しい、まあカラトンを叱る気にはなれないのでそのままにした。


デュラハンさんは次に難度2『レッサープロテクション』という魔法を使えと言う。


『レッサープロテクション 難度2魔法

革鎧程度の防御力を全身に付与する。

効果時間3分、詠唱時間5秒、消費魔力3

詠唱内容『アドマ・グルマネ・ラムノゼア・ヒーカルヤ』』


『アドマ・グルマネ・ラムノゼア・ヒーカルヤ』


瞬時に青い光の奔流に身体が包まれる、僕が驚いていると光は身体に纏わり着いた、これが『レッサープロテクション』なのか。


「よし、防御魔法が使えるなら第1段階はクリアだ、では性能を確かめるぞ」


デュラハンさんはテストだ、と言い剣を地面に刺し呪文を唱える。


『サタナス・オーレメル・カラネムリヤ・ハル・アルム・ゼノルメ』


突如剣の周りが紫の光が現れ5層の魔法陣を作り出した、それら全てが剣を伝い、地面に降りていき地面が光る。


生者を憎み死を誘う5体のスケルトンが地面から現れた。


「これは『アンデッドクリエイト』だ、直にお前も使える、さあ、始めるとしよう。あらゆる術を使いこやつらを倒して見せろ」


5対1、地獄の訓練が始まる────。

第8話如何でしたでしょうか!

デュラハンさんの面倒みの良さがにじみ出る回になりました、次回第9話はスケルトン達との訓練です、スケルトンは殺意満々なので訓練というか実戦なんですが(笑)第9話もお楽しみください!

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