カッコイイは身を滅ぼす前編
主人公必死になります
水辺には2種類のモンスターが居た、更に片方が複数体居るのを確認した。
見た目は豚や猪に近い物だが気性が荒そうで、今にも突撃しそうな勢いで相手を睨む、そう、僕が数時間前に運良く撃退したカラトンだ。
ただ先程の奴とは違うみたいだ、額に傷がない。
そしてもう一体のモンスター、人型ではあるが肉はなく骨だけの死体、恐らくでアンデッド・・・だが百聞は一見に如かず、とりあえず『生物学』を使用してみた。
『スケルトン レベル1モンスター
攻撃的であり生命を優先的に狙う習性がある
墓地や戦地で頻繁に産まれるが神官の祈りで清められた土地には産まれない。
骨は出汁にもならない』
予想通りだな、スケルトンは3体か・・・さて、モンスター同士の争いに首を挟む様な下手な真似はしない、少し離れて上流の水辺に行くとしよう。
モンスター達を警戒しながらも後方に足を────いや、全力で前進した。
モンスターの方へ走りながら『粗末な武器』を構える、敢えて叫びモンスターの気をこちらに向ける
「おい骸骨野郎!!こっち向け!」
僕は技能『武器術』を使用して1番近くにいたスケルトンを攻撃した。
普通は争いに首を挟むのはただの馬鹿だろう、だがあのカラトンをよく見ると『小さなカラトン』を死守していた。
護るべきもの達の為に死に物狂いでスケルトン共と戦うカラトンは僕からすれ『カッコイイ』奴なのだ。
数時間前に襲われたカラトンとは別のカラトンの様だし恨みも無い、なら助けるのが僕の『カッコイイ』だ。
20点振り分けた技能『武器術』により『粗末な武器』の性能を趣味程度に扱えるようになる。
更に技能『跳躍』を使用し高く────趣味程度だが────跳んだ。
転生前だと比べ物にならない程高く跳んだ、敵までの距離が詰まる、叩け、叩け、叩け。
それだけが頭にある中身体が落下を始めた、振り上げていた腕を一気にスケルトンの頭蓋骨目掛けて振り降ろす。
頭が崩れた、一体のスケルトンを倒せた僕はホットした、レベル1なら何とかなるんだ、と。
今倒したスケルトンをスケルトンAと呼ぼう、次に近いのがB、カラトンに1番近いのがCという事にした。
スケルトンはあと2体居る、もうスケルトンBに攻撃しようとした時、先にスケルトンBが動いた、スケルトンBは僕目掛けて拳を振った。
技能『回避』を使用した、内容は名前の通り敵の攻撃を避ける技能だ、こちらも趣味程度だが使える。
だが失敗した────。
手の甲の骨が僕の頬に当たる、僕の顔は漫画とかでしか聞いたことない「ゴキリ」と言うような音を鳴らした、痛い・・・痛すぎる。
『粗末な棍棒』は手放していない、痛みより手から落とす方が危ないと感じ『回避』に集中する事を疎かにしたが『粗末な棍棒』を奪われた時の被害の方が危険だろう。
口の中で鉄の味がする、小学校での喧嘩以来だ、とにかく生きてるなら問題ない、僕は反省した、『趣味程度』を『器用万能』だと勘違いしていた、考えを初心に戻すこれは『器用貧乏』ですらなく『趣味貧乏』だと、さあ次は僕の番だ。
僕を殴り終えたスケルトンBの股関節部分を狙い『粗末な棍棒』を下から振り上げる。
スケルトンBは股関節から頭蓋まで余すこと無く破壊される、四肢の骨だけが残りスケルトンBは倒れた。
次はスケルトンCの攻撃だ、そして僕はピンチに陥る事になる────。
第4話、如何でしたでしょうか!
いやぁスケルトンですよスケルトン!
あ、マイ〇ラの影響じゃないです(笑)
私は余裕綽々な主人公よりちょっと馬鹿なくらいが好きなのでこんな奴になりました。
第5話は現在執筆中なのでお楽しみ下さい!