準備、覚悟、完了
技能をめっちゃ使います
初戦闘を非武装で────運が味方しただけだが────勝利した僕はむしろ慎重になる。
レベル2でもあの突進攻撃を受けていたらただでは済まない、ならレベル3はどうだ、死ぬ可能性なら充分ある、このままではいけない。
自分の技能を確認した、現状使えそうなのは
素手戦闘の技能『格闘術』
武器防具を制作する技能『製作』
武器戦闘の技能『武器術』
石等を投げる技能『投擲』
戦うならこれくらいか、こうなるなら戦闘技能によく振り分けるべきかと少し後悔────いや、全てに20点振り分けました事を後悔する僕は『カッコ良くない』これは僕が決めた事だ、僕が否定するなんて有り得ない。
「大丈夫、戦闘以外もこなせる僕は『カッコイイ』」
そう自分に言い聞かせて頬を叩き気合いを入れ直す。
先ずは武器を作る事が出来るみたいなので試してみる、作れるなら何でも良いと思い必要かつ入手可能な素材を探した。
この時無意識ではあるのだが20点振り分けた技能『目星』を使用していた、辺りを普段より注意深く見る。
そしていくつかの素材が見つかる
『手頃な石』
『頑丈なツル』
『太い木の枝』
『鳥類の羽根』
『手頃な石』を『頑丈なツル』で『太い木の棒』に括りつけた、これで『粗末な棍棒』の完成だ。
『鳥類の羽根』だが見た事ない色である為カラトンの時に使用した技能『生物学』を再び使う。
『ホウオウ レベル30モンスター
友好的であり非戦闘生物。
その卵は万能薬に、羽根はよく燃える為に着火剤に、肉は非常に栄養豊富かつ美味でレベルを1段階底上げする効果がある。』
レベル30という桁違いのモンスターに焦りを感じたが友好的かつ非戦闘だと言う事に安堵する、恐らくかなり高価なモンスターなのかもしれない、だが今のレベルでは捕獲は難しいだろう。
とりあえず着火剤になる羽根は現状かなり有り難い、普通の高校生である僕が火起こしするのはかなり難易度が高いからだ。
しかし森で野宿と言うのは胸が踊る反面モンスターに寝込みを襲われると思うと町の様な所に行く方が良いだろう、『ホウオウの羽根』はポケットにしまう、夜に松明を作ればなんとか歩けるだろう。
歩き続けてかなり夕暮れになり始めた頃喉が乾いたので川を探した、これだけ自然に溢れているなら水は綺麗なはずだ、技能『聴取』を使い辺りに聞き耳を立てる。
暫くするとビチャビチャと何かが水から出てきた音が聞こえた、何かは少し怖いが水辺を探しに向かう事にした。
────まだ知る由もないがこの森で僕は今生の友と出会う。
さあ第3話、如何でしたでしょうか!
技能50つ全て紹介するのは大分後半になりそう(笑)
それにしても書いてて思ったのが何かを作るって楽しいですね!某マイ〇ラをやっていたのでこうゆうのはワクワクします(笑)
それでは次回第4話、苛烈な戦闘が待っていますお楽しみに!