ボス退治&宝箱
すみません。前回と題名が一緒でした。
まず、スケルトンソルジャーはバランスがいいけど防御が低い。
次にスケルトンアーチャーは攻撃がそこそこ高いが、防御と俊敏が低い。
そして最後にスケルトンガードナーは防御とHPが高いけどそれ以外はゴブリン以下。
この場合はスケルトンアーチャーを先に潰して遠距離攻撃を無くした方が得策。スケルトンアーチャーを守っているスケルトンガードナーは素早さが低いのと、大盾だから小回りはあまり聞かないだろう。そのため、スケルトンガードナーを超えればアーチャーはすぐに倒せる。
スケルトンソルジャーは一度位ならたぶん何とかなる。それに、あいつらはさっきの俺の行動を見て油断している。だからスケルトンアーチャーまで突破するのは容易いだろう。
それと俺がずっと気になっていること。それは、、、。
こいつらポイントが全員25ずつある!だから合計350!俺がここに来るまで溜めたポイント64を足せば4回もガチャができる!
だから早くこいつらを倒す!
俺はまず《糸操作&放出》でワイヤーほどの硬さにした糸をスケルトンソルジャー全員の両足に気付かれないほどの緩さで結び付けた。ワイヤーほどの硬さでも糸のようにしなるので、結ぶことが可能なのだ。しなるのは糸操作のおかげなんだけどね。色も当然洞窟と同じ色にしておいた。
糸に気付いていないスケルトンは剣を下ろしながらずっとカタカタと笑っている。これからどうなるか予想もしてないだろうな。
俺は剣を持ち、スケルトンソルジャーのもとを走った。
スケルトンソルジャーは先程と同じことをすると思っているのか、剣を下ろしたまま構える気がないようだ。
まあ、構えても意味ないんだけどね。
俺は糸を剣の持っていない左手に集め、勢いよく引いた。
糸はスケルトンソルジャーの足元をきつく縛り、バランスを崩したスケルトンソルジャーは仰向けに転んだ。
俺は転んだスケルトンソルジャーを無視してスケルトンアーチャーのもとに向かった。
当然スケルトンガードナーはスケルトンアーチャーを守ろうと大盾を前にし、守りの構えをしている。
スケルトンアーチャーはそれを見て弓を引き始めた。
しかし、それも無駄になる。何故なら《瞬歩》を使うからだ!
俺は瞬歩を使い、その場から消える。
そして、スケルトンアーチャーの真後ろに現れ、1体のスケルトンアーチャーを横薙ぎに薙ぎ払った。
それに気付いたスケルトンアーチャーたちは後ろに振り向けたが、スケルトンガードナーは大盾を動かすのが大変そうで、首だけしか後ろに振り向けていなかった。
俺はそんなことお構いなしとその場にいたスケルトンアーチャーを全て殺した。
弓で守ろうとしていた奴もいたが、木の弓と鉄の剣なら結果は見えており、木の弓は折れ、俺の剣に身体ごと真っ二つにされていた奴もいた。
やっと後ろを大盾ごと振り向いたスケルトンガードナー。俺はちゃんと振り向いたことを確認した途端、自分の左手を勢いよく引いた。
何をしているのか疑問に思っていたスケルトンガードナーだが、結果はすぐに表れた。
なんと、スケルトンガードナーは俺の方を向きながらいきなり倒れ込んだのだ。
倒れ込んだスケルトンガードナーの上にはさっき転ばせたスケルトンソルジャーがいた。
そう、俺はスケルトンソルジャーに着けておいた糸を再度引っ張ったのだ。
もし、大盾を持っているスケルトンガードナーに勢いよく飛んできたスケルトンソルジャーを当てても、スケルトンソルジャーしかダメージはない。しかし、何もない無防備の背中に勢いよくスケルトンソルジャーをあてた場合は話は別。双方にぶつかったときのダメージが入るのだ。おそらく、防御力が高いのは大盾のおかげが大きいだろう。そのため、ぶつければ当然大きなダメージを受ける。
結果はこの通りだ。
名前 :
種族 :スケルトンソルジャー×6
状態 :平常
ポイント:25
LV:5/20
HP:34/64
MP:0/0
攻撃:42
防御:13
俊敏:32
魔攻:0
魔防:0
スキル:《夜目》《剣術》
名前 :
種族 :スケルトンガードナー×4
状態 :平常
ポイント:25
LV:5/20
HP:76/106
MP:0/0
攻撃:13
防御:50
俊敏:4
魔攻:0
魔防:0
スキル:《夜目》《盾術》
今の攻撃で30ダメージか。それと鑑定結果を見ているうちにスケルトンソルジャーたちは立ちあがっていたようだ。糸の手ごたえは無くなっているため、おそらく気付かれて切られたのだろう。よーく見たら分かるしな。だって色を似せたとしても糸だもん。土に潜ってるわけじゃないし、ばれるわな。
一応、確認のために糸を伸ばしてみたが、やはり警戒されていたのかばれて、糸が足を結びそうになった瞬間断ち切られてしまった。
これ以上やっても魔力の無駄だな。
俺はスキル《隠密》を使いながら瞬歩でスケルトンソルジャーの真後ろに移動した。
スケルトンソルジャーたちは先程見ていたのですぐに後ろを振り向いたが、隠密を使った俺が見えないらしく、すぐに当たりを見渡し始めた。
俺は地面に落ちている石を拾い、さっき俺のいた場所に放り投げた。
石は地面に落下し、カンっ!と音を立てた。
スケルトンソルジャーたちは音のした方を瞬時に見た。
俺に背を向けているスケルトンソルジャーたちの無防備な背中に俺は鉄の剣の刃を送ってあげた。
スケルトンソルジャーは切りつけられ、倒れ込んだ。他のスケルトンソルジャーも同じように倒してあげた。
残りはスケルトンガードナー。糸を切る手段もないし、攻撃力もない。HPと防御はあるが、俊敏はない。スケルトンガードナーに勝ち目はない。
俺はスケルトンガードナーの首にワイヤーを巻き付け、引っ張った。
スケルトンガードナーの首は容赦なく飛び、その場に転がった。すると、今までいたスケルトンソルジャーたちの死体は灰と化し、その灰は部屋の真ん中に集合し、キューブ型になった。
やがて、キューブ型の灰は周囲に拡散し、キューブ型の灰のあった場所には一つの少し大きめな宝箱が置いてあった。
叡智、あれは何だ?
『宝箱です。ダンジョンの十層毎にいるボスを倒すと宝箱が出現します。その中には武器や防具、薬などが入っています』
おお、じゃあ、武器を新しくすることも可能ってことだな?
『ランダムですが可能です』
そうか、じゃあ、早速宝箱を開けに行こう。
俺は宝箱の場所に早歩きで近寄った。
俺は宝箱に振れ、開いた。
この宝箱についている鍵穴って何のためにあるんだろうか。必要じゃ無くね?
『はい、必要ないただの飾りです』
俺は宝箱の中身を確認すると、その中にはラノベでよくありそうな瓶に入った、よくわからない紫色の液体が入った物が5本入っていた。
なんだこれ?分からないときは鑑定すればいいか。
【MP回復ポーション】×5
飲めばMPが100回復するポーション。主に魔導士などが良く使用する。
うーん、今の俺には微妙かな。
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