ボス戦
そろそろ、というかもう毎日投稿はできないと思います。すみません。
(本音を言うと、毎日投稿が大変且つめんどくさいだけです)
敵のステータスと敵からのダメージを少し変えました。敵を倒したらポイントがえらいことになってしまいそうなので。
死の洞窟の十層。巨大な赤い扉の前。
ん?なんで十七層じゃないのかだって?
気になるよね?
理由はボス部屋があるからさ。
叡智によると、この洞窟は十層毎にボスがいるらしくてね、ボスを倒さなければ層を突破できないんだよ。
何か、抜け道とか裏技とかあって、別に戦わなくてもいいんだけどね。
でも、この洞窟のボスは配下を連れて、連携して攻撃するらしくて、多対一はもう経験したけど、連携して攻撃してくる相手とはまだ戦ったことないんだよ。ゴブリンだって捨て身の攻撃だったし。
そんなわけで、もしもの時のために連携にも対応できるようにしようと思って今、ボス部屋の前に居ます。実力差が結構あるらしいから、油断や手抜きをしなければやられることはないそうです。そうですよね叡智君?
『はい』
よしじゃあ、確認したところで、ボス部屋へレッツゴー!
俺は勢いよくボス部屋の扉を開けた。
何故こんなにテンションが高いのかというと、このボス部屋にたどり着くまでずっと魔物無双状態だったためである。
出会い頭に魔物を葬ったりしてばかりだったため、十七層まで自分は強い、最強だと思いこんでしまっているのだ。
だが、レベルは一切上がっていない。
当然だ。格下を何体葬ろうともその経験値は微々たるもの。それを続けてレベル上げをするなら1週間、同じように続けてやっと1レベル上がるほど微々たるものであった。
そして、俺はまだ気付いていなかった。レベルの上がっていない自分の実力を過信していたということを・・・。
●●●
ボス部屋に入ると、中には後衛にスケルトンアーチャーが4体、前衛にスケルトンソルジャーが6体、中衛に大きな盾を持ったスケルトンガードナーがスケルトンアーチャーの前に各一体ずつスケルトンアーチャーを守るようにしゃがみながら構えていた。
いつもの俺ならまずは戦力差を把握するために素早く鑑定を行っていただろう。しかし、今の興奮し、自分の力を過信している俺にはそんな判断を下せなかった。そんなことしなくとも勝てると思っていたため。
俺はスケルトンソルジャーを先に倒そうと突っ込んでいった。
俺は大きく上に構え、スケルトンソルジャーの前で大きく振り下ろした。
しかし、俺の大振りな攻撃はスケルトンソルジャーの剣で軽くいなされた後、スケルトンソルジャーに軽く蹴られ、俺は後方に戻された。
い、今のはまぐれだ。たまたまいなされただけ。もう一度やれば真っ二つにできるはず。
俺は先程と同じように突っ込み、剣を上で大きく構え、振り下ろした。
さっきと同じスケルトンソルジャーはカタカタと笑い、先程と同じように剣を軽くいなした。
しかし、今度は足で蹴らず、いつの間にかスケルトンソルジャーの真後ろにいた大盾持ちのスケルトンガードナーに盾をこちらに向けながらタックルされ、俺は先程よりも大きく後方に飛ばされた。
くそ!今度は俺の本気をみしてやるよ!
俺は立ちあがり、又もや突進しようとしたその時、ヒュンッ!と音が2回ほどなり、俺の両足の膝に何かで刺されたような痛みが走った。
俺は自分の足を見てみた。すると、ローブを突き破って俺の関節部に少しだけ矢が刺さっていた。防御が高かったおかげで、成人男性に殴られた程度の痛みだった。
あのアーチャー邪魔だ!あいつを先に潰さなければ!
俺は矢を膝から抜いた後、走ってスケルトンソルジャーのもとへ向かった。
俺の攻撃は相変わらず大振りで、全ていなされ、後方に吹き飛ばされ、矢で刺される。
その繰り返しが何度か続き、スケルトンたちは俺を見てカタカタと笑っている。そのため、俺のイライラゲージがどんどんたまっていった。
くそ!なんで全部いなされんだよ!くそ!くそ!どうすればいいんだよ!
そんなことを考えていた俺に、アナウンスが流れる。
『助言をさせていただきます。
1、鑑定を使った方がよろしいかと思います。
2、剣が大振りだと思います。
3、冷静になった方がよろしいかと。』
はぁ!?俺はいつも冷静に・・・なってなかったな。
剣も無意識だが、多くのダメージを与えたいからと大振りになってた。
鑑定も普通、戦闘開始直後に使っていたが、最近はあまり使ってなかった。
俺は冷静じゃなかった。自惚れていた。
叡智は言っていた。油断や手抜きをしなければやられることはない。
しっかり集中して戦えば負けることがない敵。油断はしないで、一体ずつ確実に倒し、連携を崩す。
その前にまずあいつらを鑑定し、弱点を探すんだ。
名前 :
種族 :スケルトンソルジャー×6
状態 :平常(油断)
ポイント:25
LV:5/20
HP:64/64
MP:0/0
攻撃:42
防御:13
俊敏:32
魔攻:0
魔防:0
スキル:《夜目》《剣術》
名前 :
種族 :スケルトンアーチャー×4
状態 :平常(油断)
ポイント:25
LV:5/20
HP:45/45
MP:0/0
攻撃:67
防御:3
俊敏:10
魔攻:0
魔防:0
スキル:《夜目》《弓術》
名前 :
種族 :スケルトンガードナー×4
状態 :平常(油断)
ポイント:25
LV:5/20
HP:106/106
MP:0/0
攻撃:13
防御:50
俊敏:4
魔攻:0
魔防:0
スキル:《夜目》《盾術》
よし、鑑定も終わって弱点も分かったところで、ここからが本番だ!
主人公が叡智君と言うときは、テンションが上がっているか、興奮しているときのみです。
面白かったらブックマークお願いします。