ガチャ&進化
鑑定スキルを主人公のステータス画面に入れるのを忘れていました。本当にすみません。これからはこんなへまをやらかさないように努力しますのでこれからも暖かい目で見守ってください。お願します。
『経験値が一定値に達したため、LV10に上がりました。LVがMAXになったため、ステータスに進化先が表示されます』
おお!ついにレベルMAXで進化できるようになったか。
それに、ゴブリンたちの心臓が人間と同じとこにあることを確認できたから、人型の魔物は人間と同じ構造の可能性が高いことが確認できたな。内臓とかは知らんけど。
それと、俺はまだ進化しない。何故ならガチャガチャをするからだ!
さっきの戦いで俺のポイントとホブゴブリンのポイントが重なって100ポイントを超えた。だからそのポイントを使ってガチャをする。進化は後だ!俺は楽しみを後回しにせず先に楽しむタイプだ!
俺はガチャと念じ、俺の目の前にガチャガチャを出現させる。
何が出るかな。何が出るかな。
そう思いながら俺はレバーを手に取り、捻る。
レバーは前回と同じように右に一回転し、ガチャガチャのなかから前回と同じ真っ黒なカプセルが出てくる。
今回も当たりだと言いな。
カプセルを開き、中身を確認すると前回と同じような白い靄が入っていた。
その靄は俺の身体の中に入っていき、アナウンスが聞こえてくる。
『スキル《糸操作&放出》を獲得しました』
い、糸操作?放出?な、なんだこれ?これは外れか?叡智、どうなんだ?
『分かりかねます』
そうか、まあ、物は試しだな。
俺は《糸操作&放出》を頭の中で念じた。
すると、俺の右手の五指から五本の糸が飛び出してきた。左手からも出そうとすると左手の指からも五本の糸が出てきた。
そして、なんか変な感覚なんだけど、その糸が俺の身体の一部のように自在に操ることができる。
試しにリボン結びをしてみたり、カエルの形にしてみたり、他者からみれば俺の(骨の)指から気味の悪い糸がひとりでに動いているようにしか見えない。
うーん、これは使い道があまりなさそうだけど、叡智、このスキルの効果教えて。
『糸操作&放出:自身の指から糸を放出することができ、糸の本数は自身の魔力に比例する。糸の色、硬さ、長さは魔力を糸に通すことにより自在に変えることができる。硬さを最高にすると、ワイヤーにも匹敵する。糸は放出したものしか操れない』
使い道なさそうとか言ってごめんなさい。ものすごく使い道がありそうです。
硬さがワイヤーほどにもなるならちょっと試してみたいな。
そう思い、俺は糸に魔力を通す。
どうやら硬さや長さ、色は魔力を流しながらイメージすれば変えられるらしい。
これなら洞窟の壁や地面の色と同じ色のワイヤーほどの長さの罠を仕掛ければ知能がない魔物なんかは何体もかかるんじゃね?どうなんだい叡智君?
『可能性が高いです』
そうか。
そう言えば、ガチャってポイント使って回すけど何かが減ってる感覚ないんだよな。
だから、ステータスにポイントが表示されているだけで本当は何度もガチャすることできんじゃね?
俺はまたもレバーに手を伸ばし、捻、、、ることができなかった。
現実はそう甘くない。
それじゃあ、ガチャも終わったし、進化先を確認しようかな。
俺はステータスと念じる。
名前 :
種族 :スケルトン
状態 :平常
ポイント:28
LV:10/10
HP:75/75
MP:66/66
攻撃:42
防御:56
俊敏:28
魔攻:18
魔防:18
スキル:《夜目》《鑑定》《投擲》《糸操作&放出》
ユニークスキル:《ガチャ》
《運試し》
《叡智(改)》
《進化先》
・スケルトンソルジャー
・スケルトンキング
・スカルスモーカー
何か《投擲》ってスキルが追加されてるけど木の棍棒を投げすぎたせいかな?そう言えば途中から威力と命中率が上がった気がしてたけど。まあいいや。
それより、これが進化先か、名前だけじゃ決め手にかけるな。
叡智、この進化先の内容を知りたいんだけどどうやって確認するの?
『進化先の魔物の名前をタッチすれば詳細が確認できます。』
そうか、でも、叡智の方がよく知ってそうだけどどっちの方が詳しく載ってるの?
『私の方が詳しく伝えられるかと思われます』
じゃあ叡智、教えて。
『スケルトンソルジャー:スケルトンの上位種に仕えることが多い。スケルトンソルジャーは進化先が決められている。スケルトンソルジャーに進化した場合、鉄の剣が生成され、その武器を使い、戦えるようになる。スキルに《剣術》などのスキルが追加される。』
スケルトンソルジャーの進化先が決めてあるってどゆこと?
『スケルトンソルジャーの進化先は必ずスケルトンナイトの一択しかなく、スケルトンナイトの次はスケルトンパラディンと決められている。どんなことがあろうと変えることができない』
進化先を変えることができないのか。それは詰まらんからパス。
『スケルトンキング:金の王冠を被ったスケルトンの王。そして、スケルトンの最終進化。スケルトンを死霊術で呼び出し、配下にすることができる。スケルトンキングが配下を連れて歩いた道は草や木、魔物、何も残らないとも言われている。』
うーん。こいつ選んだら進化自体ができなくなってしまうのか。死霊術には興味があるけどこいつもパスだな。最後のはスカルスモーカーだけど。
『スカルスモーカー:俊敏と攻撃が特化した真っ白な仮面を被ったスケルトン。自身の身体を煙に変えることができる、暗殺などに特化したスケルトン。しかし、知能が低い。』
この中では一番スカルスモーカーがいいな。
よし、スカルスモーカーにするか。知能くらいなら転生者の俺の知能で補えるだろう。
叡智、どうやって進化するんだ?
『進化したい個体を思い浮かべ、進化することを強く望むことで進化することが可能です。進化のさい、軽い睡眠が必要になるため、安全な場所で進化することを推奨します』
ゴブリンの住処はそこそこ安全だろう。まだゴブリンが外に行ってて帰ってきて襲われたりするかもしれないけど。まあ大丈夫だろう。
俺はそう思い、進化先のスカルスモーカーを思い浮かべ、進化することを強く念じた。
すると、急に睡魔に襲われ、耐えることもできなく、俺は意識を手放した。
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