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スケルトンはガチャスキルで強くなる  作者: 一時二滴
第一章 ダンジョン攻略
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スキル被り

久しぶりに更新です。暇だったらまた更新します

 ……中身被ることもあるんだな。知らなかっただけに滅茶苦茶損した気分だ。

 そんな気分がねっとりと溶け込んでいるからか空気がかなりどんよりとしている。まあ、俺のせいなんだけどね。


 俺は気分的にため息をひとつ溢す仕草をした。息吐けないし。

 だが、このままでは楽しい楽しいガチャタイムが台無しになってしまう。そうなれば赤いカプセルを開けるときの楽しさが半減かそれ以下まで下がってしまうため気持ちを一旦切り替えることにした。

 ……さっ、気を取り直して習得したスキルを確かめよう!被ったとしてもその損失を上回る当たりがあるかもしれないしなっ!

 無理矢理にでも気分をあげるために仮面の表情に笑みを張り付ける。外側から変えれば自然に内側も変わるだろう。

 さて、まずは性能の確認だな。自爆はたしかガースが持ってたけど、あまり良く覚えてないからそれも付け加えて叡智さんおなしゃす!!


『自爆:自身の身体の一部、または全身に魔力50消費することで属性《爆発》を付与することができる。予め付与することもでき、指定した部分へ爆破と念じると属性を付与した部分を中心として小規模の爆発を発生させる。全身に付与した場合、最大HPに比例した大規模の爆発を引き起こすが、代償として最大HP分の貫通ダメージを受ける。


 連撃殴打:拳を具現化させ、対象へ殴打を行う。拳の大きさ、数は選択することができ、選択したものによって魔力消費量が変化する。人の指程度の拳なら1、人間の拳なら10、巨人の拳なら100消費され、数は指定した拳の大きさ×拳の数となる。ニ連撃以上繰り出せない場合は行使できない。


 竜爪:竜の爪による一裂きを具現化させる。大きさは決められており、消費魔力は200。


 炎熱耐性:炎や熱などによる耐性をある程度持つ。火など身の危険がある炎熱によるダメージが激減する。


 書物記憶:過去、現在に渡り一度でも読書したことのある書物の内容、文章を完全に思い出すことができる。読了してなくとも思い出すことはできる。文字を理解できなくとも、読んでさえいれば文面を思い出すことができる。


 痛覚遮断:発動から一分の間、痛覚を完全に遮断する。痛覚を遮断している間は元からある傷害、後から受けた傷害による痛みが消失する。が、一定時間過ぎた後に傷が残っていた場合、残された痛みがフィードバックする。一日に一度しか行使できない。


 裏面傷害:外傷を一切及ぼさずにステータス上にダメージと状態異常を与える。HPには自身の攻撃力の十分の一を貫通ダメージとして与え、状態異常として《麻痺》《毒》《弱化》《強化》《封印》をランダムに一つ付与する。効果は麻痺から『対象の行動時、一定の確率で二秒間の身体硬直を発生させる』『対象には百秒間毒状態を付与し、最大HPの10%を減らすように持続ダメージを与える』『対象のステータスを二分の一にする』『対象のステータスを五倍にする』『対象のスキルの半分ランダムに使用不能にする』となる。生命を持たないものを対象とすると、耐久力などが著しく下がる。このスキルは一日に一度しか行使できない。


 精密時計:何処にいても、何をしていても、どんな状態であろうとも現時刻を秒単位で意識せずに思い出すことができる。』


 景気良く引きすぎたせいでスキルによる情報量が多いな。鬼怒化纏の二の舞になりそうで少し怖いが、引くのを遠慮するわけにはいかない。スキルは多い方が戦闘の時多いに役立つ。いい広く浅くでもいいから定期的に使って体で覚えた方が良さそうだ。

 取り敢えずスキルを覚えるということも兼ねてスキルの試し打ちをしますかね。


 まずは《自爆》からだが、正直言うと爆発する瞬間が滅茶苦茶怖い。目の前で爆弾が爆発するどころの話ではなく、身体に密着した爆弾が爆発するのだ。まさに自爆、戦時の軍人は忠誠心や勲章が有ったとはいえ、よく捨て身が出来たなと称賛したい。俺には絶対無理だ。

 だが、試さない訳にはいかない。使用感が分からなければいざと言うときに必ず失敗するだろう。今後一切使わないという選択肢も一応はあるが、奥の手は持っているに越したことはない。ならどうやって試すか。

 ここで早速活躍してくれるのが先程手に入れた《痛覚遮断》だ。このスキルを使えば痛み無くして自爆が使えるのだが、欠点として解除された際に残った外傷によるフィードバックも起こる。もし外傷を残してしまったら残された痛みが一気に襲ってくる可能性がある。だからか多少の恐怖はあるのだが、それは起こらないだろうと思っている。

 随分と前に戦ったハイゾンビ戦で足が腐ったことがあっただろう?その時の痛みは攻撃を受けた最初だけで後には一切感じなかった。その直後に壁へと吹き飛ばされたせいで痛みが吹っ飛んでいたように思えるかもしれないが、叡智と骨腐る腐らないの会話をしていた時間は確かに痛みを感じなかった。


 つまり、こういう考えが成り立つ。

 骨でしかない俺の身体全体には神経が確かに通っているが、各部位の感覚を伝達するためにある無数の神経が完全に切り離された時に痛覚という戦闘時に邪魔な感覚を排除するために魔物の身体は再構築され、本来あった神経同士の接続を断ち切ってその切り離された一部を必要としない身体に作り替えているという考えだ。

 まあ、叡智の受け売りであるのだが。

 だから痛覚遮断時、骨と骨を繋ぎ止める間接部分を完全に切り離せば実質残る痛みはゼロ。多少ダメージは受けるだろうが擬骨生成で新たな骨でも作り出せばなんの支障もない。叡智の情報が間違っていない前提の話だが、まあ大丈夫だろう。


 切り離すとき躊躇してしまったが、深呼吸をした後、意を決して切り離すことにより実験は問題なく終了した。スキルにより痛みはゼロ、ステータス上のダメージはゼロではないが、中心から半径二メートルにも及ぶ爆発は中々のものだった。

 その後、流れで俺はスキル一つ一つ試していった。途中、思わぬ組み合わせや思い付きで戦略の幅が広がったりもして中々に有意義な時間であった。


 さて、試したいことは大体終わらせたところで今度は武器、服装が入った赤いカプセルを開く番だな。

 俺はスキル《空庫》により黒い渦のような空間を展開し、渦に直接手を突っ込むと、整理整頓の全くされていないその空間から6つの赤いカプセルのみを無造作に取り出した。

面白いと感じたらブックマーク又は評価をよろしくお願いします(*-ω人)

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