スキル確認(終)
前回の装化纏の修正に伴った修正を行いました。
目が覚めると俺は……って最近この入りばっかりやな。最近気絶しすぎな気がするわ。それほど俺に余裕がないってことだけどさ。
場所としては逃げていたときに通った通路と景色はさほど変わらず、一面岩石に囲まれた凹凸とした一本道。通路の果てギリギリの所で寝そべっていた。
……ん?まてよ?景色さほどというか全く変わってなくないか?いや、記憶力に自身があるってわけじゃないけど、変わってる感じが全くしない。
まてまて、ならば記憶を確かめよう。記憶を遡れば勘違いだと言うことに気づけるかもしれない。もしくは道に迷って戻ってきてしまった、というのはあり得ないな。過去の俺が魔物の巣窟に態々向かうことなんてないだろう。
まあ、取りあえず探ってみよう。
俺は頭に手を当てる。なんか普通にしてるよりこんなポーズとってた方が思い出せる感じしない?え?しない?……そうか。
しかし、幾ら記憶を巡ろうとも道半ばで途切れている。そこまでは景色の色、そこで見た魔物をあり得ないほど鮮明に覚えているのにまるで途中、目隠しでもされたかのようにそこからの視覚による記憶は無く、何も覚えていない。
簡単には言えば、先の記憶が抜き取られているといったところだ。
しかし何故?
そう思いながら物思いに耽っていると、カランッという軽い音が鳴り響き、不意に音のした背後に視線を回す。
そこで俺は驚愕した。何か喋りながらだった場合、絶句でもしていたであろう。
背後に広がる光景はそれほどまでに異様であった。
地から這い出る無数の骨が先刻まで生きていたであろう生々しいアンデット系の魔物の身体を鋭く抉り突き刺さる。一体は額を、一体は腹を、一体は四肢を。貫かれたそれらは天井をも貫く程に延びた針から逃げることなど出来なかった。
通路の奥は見えない。骨が強固な壁のように幕を張り、隙間を覗こうともその先を見ることは叶わない。
てか、なんだこれ……気持ち悪っ!!
もしかして、いきなり生えてきたあれのせいで気絶したとか?俺はギリギリ逃げきれたけど他の魔物は貫かれたとか?
考えても仕方ない。叡智に聞いてみるか。
なあ、叡智。一部始終を教えてくれよ。
『申し訳ございません。場面の記憶がございません』
叡智に記憶が無いってことあるのか?
『はい。どうやら強制的に機能をシャットダウンされてしまったようです』
……叡智に干渉するってことは……神の仕業か、なるほど。つまり、この骨の壁も神が俺を助けてくれたってことか。
神様すごいなっ!お陰で助かったよ。正直、あの通路越えるのなんてほとんどやけくそだったし、長い通路から自分と同等以上のステータスを持つ魔物相手に小さくなったまま逃げきるなんて出来る可能性の方が低いと思ってたもん。神様に感謝しないとな。
取りあえずは天井を拝んでおき、通路から脱出し小部屋へと出る。
あの部屋よりはかなり狭いし、他の洞窟に続く通路というよりは部屋と部屋の間の壁をぶち抜かれたような構造をしている。
ここならある程度広さがあるし、スキル確認を再開できるな。
装化纏は一度試せたし、姿形が丸っきり変わること以外は鬼怒化纏と同じだからこれはいいや。これ使ってまた気絶するのも嫌だし。
もう一つの使おうとしたけど出来なかった煙象強促でも試すか。
取りあえず煙象強促のスキルを発動する。すると立ち位置から一瞬で目の前。距離にして三メートル程まで一気に移動した。瞬間移動みたいに覚えるかもしれないが、感覚的には高速でその場を移動したという感覚がある。
次に自身の身体を見てみると若干半透明になっている。目の前に動かず突っ立っている俺は鮮明に彩られているのに。まあ、真っ黒にだが。
だが、こう見るとまるで俺が偽物みたいな感じがする。なんか薄いと自分が違うみたいな感じしない?亡霊やドッペルゲンガーみたいなさ。
ちょっとむしゃくしゃしたからファイアを放ってみたら残像は消え、俺の色は明確になった。予想だが薄いときは視認されていないという感じでいいのかね。放ったファイアは薄い訳じゃなかったから、視認されないのは飽くまで俺自身のみということだ。いきなり背中にダメージがっ!とかできないのはちょっと残念。
壁の端まで行き、もう一度使ってみたら最高で初動で五メートルの移動。その後は姿が薄いだけで別に何もなかった。まあ、有用そうだしこれはこれで。
で、後は擬骨生成だけど……。
俺はローブの裾を捲り、腕を前に出しスキルを発動。すると白い骨が俺の腕の端から生えてくる。到底骨が生えるような場所じゃない尺骨の途中から。
感覚的に色を変えることができるようだが、それだけのようだ。特に確認することもないため、恒例のスキル確認をこれにて終了する。
ありがとうございましたぁぁ!!
『……』
俺は叡智に目があったら冷めた目で見られている気がするため、急ぎ足でその場を後にするのだった。急ぎ足しても冷めた目からは逃れられそうにないけど。
続きどーしよ……。
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