戦利品
それなりに区切りが良いところで更新を一時的にやめようかと思います。再開がいつになるかは分かりませんが、気長にお待ちいただけると幸いです。
ガースを倒したことにより得た600ものポイント。この戦いで得た最も貴重な戦利品と言っても過言ではないだろう。
何故なら、ガチャは娯楽だから!
経験値に娯楽要素はあるか?ない。
進化に娯楽要素はあるか?睡眠しかない。
地面に落ちているガースの魔石に娯楽要素はあるか?全くない。
ガチャに娯楽要素はあるか?どんな景品が当たるかのドキドキわくわく感!すごいものが当たった時の嬉しさ!何もいいものが当たらなかった時の虚しさ!そのどちらも兼ね備えたガチャ!存在全てが娯楽である!俺はレバーを回す時の音も楽しむ派だ!
つまり、結論!俺の中では娯楽が最高の戦利品ということだ!アンダスターン?
『はい』
わかったならよろしい。あ、そう言えば地面に散乱していた人間はどこ行ったんだ?
ガースと戦っている途中にもいた死亡した人間たちは今はいない。まるでそこには本当に何もなかったかのように血痕や持ち物さえ見当たらない。
デイル以外にありえないと思うが一応確認しておいた方がよさそうだ。
『デイルと言う悪魔の仕業です。あなたが気絶した後、地面に魔法陣が展開され、そこに触れていなかった魔石とあなた以外は全てその魔法陣に吸い込まれるように消えていきました』
デイルのスキルか?まあいい。今はガチャを楽しもう!
俺は今までガチャを回してきた時と同じ手順でカプセルトイを出現させ、レバーに手をかけ、回す。
一回回すごとにカプセルに入った景品がカプセルトイの口から排出され、六回回したと同時にレバーは一切動かなくなった。
排出されたカプセルは回した数と同じ六つ。色は黒が五つ、赤が一つだ。つまり、スキルが五つと武器or物が一つということである。
俺は早速、一つしかない赤いカプセルの方を手に取り、開封する。
赤い球は半分に割れ、中身だけを残し、カプセルは消滅する。
ん?なんだこれ?
カプセルの中身に入っていた物は木製の人形。関節部分は丸くなっており、四肢がよく動くように設計されている人形である。顔面はのっぺらぼうのように何もなく、本当にただの木の人形だ。日本の物で例えるのならデッサン人形であろう。
木製の人形はカプセルが消滅して数秒経つと次第に大きくなって行き、180センチメートルほどの大きさまで拡大した。
木の人形・・・、いや!鑑定してみたら隠された能力があるかも!
俺はすぐさま木の人形を鑑定する。隠された能力があることを祈願しながら。
【操り人形|(木製)】
糸を取り付ければ操ることができる。ただの人形のため、操るための技術も必要である。
ただの人形。俺には操り師の経験なんてない。だから・・・、これは使えない!
俺は四つん這いになり、打ちひしがれた。今にも地面に埋まりそうな雰囲気だ。
しかし、まだスキルの方がある。俺はそう思い、すぐ立ち上がり、黒い球を手に取った。
黒い球を次々と開けていき、そこら中が白い靄だらけになった。
白い靄はカプセルから開けた順番に次々と俺の体内へと入っていった。
『スキル《暴走》を獲得しました』
『スキル《スキル結合》を獲得しました』
『スキル《剣術》を獲得しました』
『スキル《掃除》を獲得しました』
『スキル《変装》を獲得しました』
剣術か、確か初めて戦ったスケルトンも持っていたな。でも、今は剣が無いんだよな。あまり使えない。
それと、スキル結合。なんかありそうなスキルだな。叡智、獲得したスキルの効果を教えてくれ。
『暴走:詳細不明。
スキル結合:所持しているスキルを合わせ、結合する。他人に使用不可。
剣術:剣の扱いがうまくなる。あくまで補正のため、鍛えなければ意味をなさない。
掃除:掃除がうまくなる。
変装:魔力を消費して、姿を変えることができる。大きさは変えられず、視たことのあるものにしか変装できない。』
暴走?詳細不明ってどういうことだ?
『人類が知らない知識であり、神が入れ忘れた知識でもあるためです』
へー。じゃあ、鑑定で見てみるか。
俺は初めて自身のスキルを鑑定する。いつも叡智に任せてばっかりだったからな。
【暴走】
暴走する。
なにこれ。
あまりの鑑定結果に俺は唖然とする。
だって、こんなに使えないとは思わないじゃん!他の鑑定をしてもしっかり教えてくれるのになんでスキルだけこんなに雑なんだよ!あり得ない!
心の中で俺は叫ぶ。しかし、誰も聞き届ける人も魔物もいない。
まあ、いいや。やることは終わったし、魔石拾ってここからでるか。
俺は落ちているガースの魔石を拾いあげる。
すると、ガースの魔石は俺に吸収されるように消滅した。まるで、混沌の魔石の時のように。
どうなってんだ?
俺は確認のために、空庫に入っている魔石を一つとりだし、右手に持つ。
すると、先程と全く同じ様に魔石は俺の中へと吸収されるように消滅した。
魔石を吸収する体になったのか?それとも・・・。
俺は少し考えたが、考えても分からないという結論に至り、次の階層への階段へと叡智のナビを受けながら進んでいった。
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