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スケルトンはガチャスキルで強くなる  作者: 一時二滴
第一章 ダンジョン攻略
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俺の記憶力が・・・

 なんとこのガースさん!俺の防御力の約五倍!全力の攻撃も通らない!すべてのステータスは俺より高い!

 ・・・ふざけんじゃねぇよ!!そんな相手どうやって勝つんだよ!こんな強いなら実験モルモットの方がよかったわ!てか、ガースがこんなに強いならあそこに座っているデイルはもっと強いってことだろ?無理ゲーだろ!デイルの方は遠すぎて鑑定できないし、こんなことなら先に鑑定してから返事すればよかった!何を考えて勝算あると思ってたんだよ過去の俺は!


 誰にも届かないのに心の中で愚痴りながら戦闘中のくせに頭を抱える俺。

 だが、そんな俺のことをガースは待つはずもなく、地面に自身の足をくい込ませ、サッカーのキックの要領で思いっ切り足を俺の方に向けながら振り上げた。

 くい込んでいた足を無理矢理蹴ったため、地面にあった石や土がこちらの方へと飛んでくる。

 石や土は俺の所に来る前にあまりの威力とスピードで砂となり辺りに散乱する。

 それだけなら俺が得をしていたかもしれない。

 だが、事はそれだけでは治まらなかった。

 砂となった土や石は散乱したため、煙のようになり、俺の視界を奪う。


 ヤバい!前が見えない!これじゃガースに攻撃出来ない!攻撃してもダメージ入らないけど。

 ここは煙化でこの煙に紛れるしかない。このままじゃガースの攻撃を喰らうだけだ!


 そう思い俺は《煙化》を使い、辺りの煙と同化する。


 煙化って所持品も一緒に煙になるんだな。便利だ。

 って、そんなことより今のうちに倒す方法を探すしかない。ガースのスキルはわかったけど効果がわからない。ここは叡智に聞くしかないか。

 叡智。ガースの持っているスキルの効果を教えてくれ。


『吸血:自身以外の血を吸うことにより体力を回復させることができる。自身の血と相性の良い血を飲むと一時的にステータスが上昇する。


 防御上昇(ディフェンスアップ):自身の防御のステータスを2倍にすることができる。発動時間は10分。


 攻撃上昇(アタックアップ):自身の攻撃のステータスを2倍にすることができる。発動時間は10分。


 俊敏上昇(スピードアップ):自身の攻撃のステータスを2倍にすることができる。発動時間は10分。


 毒爪:自身の爪に毒を纏わせる。傷つけた相手に状態異常(毒)を付与する。酸性であり、物を溶かすこともできる。


 自爆:自身の身体の一部。または全身を爆発させることができる。爆発させた場合、自身もダメージを受ける。


 自己治癒:自身のHPを徐々に回復させる。効果値は1分ごとに5回復。外面の傷もある程度癒す。


 防御貫通:どんな防御力があろうとその防御力は無効化され、ダメージが入るようになる。ダメージは自身の現在の状態の攻撃力を100で割った数がダメージとなる。


 初速鈍足スロースタート:自身が相手を攻撃した瞬間に効果は発動され、俊敏のステータスが二分の一になる。一定時間経つと自身の元々の俊敏のステータスを1,5倍にした状態になる。自身が戦闘状態だと認識しなくなった場合効果は解除される。』



 吸血ってやばくね?


 俺は辺りを見渡す。煙だから見渡す必要もないのだけど。

 辺りには先程まで生きていた冒険者の遺体と散らばっている大量の血液がある。


 回復し放題じゃねぇか!それに自己治癒で回復もできる。それと今のままでも俺より高いくせに攻撃、防御、俊敏のステータスを上昇させるスキル!しかも、俊敏はまだ上がる!

 勝ち目無くないか?なぁ叡智。俺がガースに勝つ方法はないのか?教えてくれ!!


 今の俺では確実に勝つ手段を思い浮かべることができない。

 ここは叡智に頼るしかない。

 そう結論を付けた。

 だから俺は叡智に聞く。

 淡い期待を持ちながら。

 そして帰ってきた答えは・・・。


『あります』


 マジか!何?どんな方法!?どうすればいい?どんな風に勝てるんだ!?


 俺は勝てる方法があると知った途端、叡智に質問攻めをする。

 当然だ。勝つ方法が思い浮かばない状態で唯一の活路を見出したのだから。


 何か特別な技術が必要なのか!?俺の技術に期待してもあまりすごいことはできないぞ!?


『鬼怒化纏というスキルを使えば相手よりステータスを上回ることができます。鬼怒化纏はあなたが現在持っています。それを駆使すればおそらく勝てます』


 俺はすぐさまステータスを確認する。

 そこには鬼怒化纏という以前手に入れたスキルが書いてあった。


 そう言えばこんなスキルを手に入れてたな。

 ・・・俺の記憶力が良ければこんなに悩むことはなかったんじゃないか。


 俺は再び頭を抱えることになった。自分の記憶力のなさに。

これからは土日に一度のペースで小説を上げていこうと思います。登校しない時もありますがご了承ください。

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