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スケルトンはガチャスキルで強くなる  作者: 一時二滴
第一章 ダンジョン攻略
18/99

受け止められず、与えられず

  名前  :

 種族  :スケルトルアサシン

 状態  :平常

 ポイント:278


 LV:1/40

 HP:361/423

 MP:332/343


 攻撃:368 +80

 防御:329 +80

 俊敏:399 +80

 魔攻:163 +80

 魔防:163 +80


 スキル:《夜目》《鑑定》《投擲》《糸操作&放出》《隠密》《煙化》《瞬歩》《気配察知》《身体強化》《空庫》《鬼怒化纏》《骨部位再生》《骨増殖》《影縫い》


 ユニークスキル:《ガチャ》

         《運試し》

         《叡智(改)》


 三つの新しいスキルが増えてるな。確認するか。

 叡智、新しい三つのスキ・・・。


「グギャぁァぁ!!」


 俺がスキルについて叡智に念じる前にガースが下品な叫びを上げながら、突進という名の追撃が来る。

 俺はその攻撃に反応し、床に背を向けながら寝っ転がっている身体を立つ時間もないため、転がってガースの攻撃を避ける。

 ガースは勢いを止められないのか、俺の真横をとてつもないスピードで通り過ぎる。


 よし、今のうちに叡智!新しい三つのスキルの効果を教えてくれ!


 ガースが近くにいないのを見計らって叡智にそう念じる。


『骨部位再生:折れた骨を再生させる。しかし、脚、もしくは腕以外を再生させることはできない。


 骨増殖:自身の持つ骨以外の骨を作り出す。しかし、神経が通るわけではないため操ることができない。


 影縫い:対象の影を一定時間地面に縫いつけ、対象を行動を封じる。縫いつけた場合、自分の身体も動かなくなる。縫うのに必要な魔力は100。時間は必要消費魔力=1秒』


 うーん。今回の進化は外れなのか?

 骨部位再生はまだいいとして骨増殖の使い道なんかなくね?動かないんじゃあただの邪魔じゃん。桁外れに硬いってわけでもないし。どうせなら前のハイゾンビの部分増殖みたいな感じで操作できるようにしてくださいよ。それとこの身体を操ることができるけど、この骨の身体には神経が通ってるってこと?よくわからん。

 影縫いだって相手動けない代わりに自分も動けないからあんま意味ないし、消費魔力ヤバイし、仲間がいないとあまり意味ないし。

 あ、そう言えば見た目ってどんな風になったの?


『前の白い仮面に(ひび)の様な感じで赤い線が入っている以外変わりません』


 それだけかよ。スケルトンの見た目ってあんまり変わらないんだな。


 そんなどうでもいいことを思っているとこちらを向いているガースを見つけた。

 俺は武器をガースの方に向け、一歩ずつゆっくりとガースの方へ歩み寄る。


「グギャぁァ!」


 ガースはじれったいのかすぐに走り出し、こちらに巨大な爪をこちらに向けて来る。

 巨大な爪は空気を切り裂き、真っ直ぐ俺の方へ向かってくる。

 俺は腰を低くし剣を構える。先程のただ剣を構えて抑えるのではなく、しっかり踏ん張る準備をし、右手を剣の持ち手、もう片方の手で剣の刀身を支え、守りの準備をする。

 守りに入った俺の剣はガースの攻撃を受け止め、跳ね返す・・・なんてことはできなく簡単に吹き飛ばされてしまった。


 チッ。しっかり構えても止められないのか。これじゃあ守りに入るだけ無駄だな。


 そう悟った俺は立ちあがり、片手で持っていた破者の剣を両手で剣を持ち、魔力を込める。すると剣は使っていた時の変色スピードの比にならない速さで変色していった。


 おっと。予想以上に変色スピードが速い!これはすぐに決着を着けなきゃヤバイな。


 そう思い、ガースへと俺は走る。


「グギャギャギャ!!」


 ガースは先程と変わらず凄まじいスピードで走ってくる。

 風を切るような音がビュンビュン聞こえる。

 あの巨体から何故これ程までのスピードが出るのだろうか。

 俺はガースのすぐ目の前まで迫ると半身で避け、破者の剣を振るう。

 入った!俺はすぐにそう思う。

 俺の攻撃力。それプラス破者の剣と装備の攻撃力アップ。

 その攻撃が入らないわけない。

 そう思いながら剣を振る。

 振るった剣は風を切り、ガースの肉を切る・・・ことはできなかった

 なんと、剣は通らなかったのだ。

 何のガードもされていないガースの横腹。どう見ても余分な肉で腹が垂れている様に見える。

 その腹に攻撃力を上げていた俺の攻撃が入らなかった。

 それはなぜか。今の俺には分からない。

 地球(・・)ではそのようなことはほぼ絶対にありえない。

 ならどうやってこの余分な贅肉たっぷりの腹にこの武器が刃が通らなかったのか。

 すぐに結論に至った。

 ここは異世界。元の世界とは違う。

 なら、何がこの武器の攻撃を防いだのか。

 その答えはおそらく敵のステータスにある。

 俺はすぐさま横を通りすぎるガースを鑑定する。


 名前  :ガース

 種族  :クレイジーディフェンスジャイアント・ヴァンパイア

 状態  :平常(デイルの奴隷)

 ポイント:603


 LV:58/60

 HP:1054/1054

 MP:809/809


 攻撃:650

 防御:1813

 俊敏:912

 魔攻:609

 魔防:1671


 スキル:《吸血》《防御上昇ディフェンスアップ》《攻撃上昇アタックアップ》《俊敏上昇スピードアップ》《毒爪》《自爆》《自己治癒》《防御貫通》《初速鈍足スロースタート


 恐ろしく高い防御のステータスを見て、俺は驚きを隠すことができなかった。

攻撃を受け止められず、ダメージを与えられずということです。(タイトルが全く思いつかない!)

ガースの名前長すぎ!!

面白かったらブックマークお願します。

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