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革命という名の復讐
あぁ…俺はもう死ぬのか…
車の荷台に置かれ、揺られながら手首と足首にかかった鉄の塊を見て黒髪の青年、アレスは思う。
これまで1人でイデア国という軍事国家の基地を潰して、制圧していた所だった。
そこに増援が来て自分をこんな状態にしていた。
思えばつまらない人生だった。自分の村はイデア国に潰され、愛していた妹は餓死した。妹が死んで、自分は復讐しようと考えたものの、今になると1人では愚かだったな…と思える。
その時、急に車が止まった、何事だ?と思いながら辺りを見回すと辺り1面、凍っていた。
何が起きてる?まさか、自分の他に革命を起こしている者が?
現在の状況を見ると、そう思うしか無かった。
そして後ろに気配を感じ、振り向いた…するとそこには、右目を布で隠すが、左目はとても綺麗な銀色をした金髪の少女(まぁ15歳位だが)がいた。
その金髪の少女は言った。
「我々と共に、この糞みたいな軍事国家に革命を起こさないか?」
と