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夏
制服のままグラウンドを駆けていくあなたは
空に浮かぶ雲よりも自由に見えて
ノートに並んだ四角い文字は
太陽よりも輝いて見えた
「好き」がどういうことかわからなくて
ずっと悩んだあの日々が
今私の中の「好き」を形作ってる。
あなたと過ごしたあの日々を
私はきっと忘れない
いつかほかの誰かを好きになったとしても
あなただけは特別で
果てしない時間の中であなたと出会えた
夢中で明日を追いかけていたあの頃をいっしょに駆け抜けてくれた
だからあなたは私の中の、特別な人
またこの季節が巡っていく




