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魁星
月は沈み、陽は昇る
そんなあたり前の夜に君は僕の手を取ったんだ
叶えたい夢もなくて誰かが叶えてくれるのを待っていた
そのくせ未来が怖くて、いつだって過去にすがっていた
明日を嫌ってただ泣いてたんだ
空を舞う魁星が世界の彼方へ
明日へ行こう?そう言った君はとても綺麗で
僕は明日なんていらないから
ただ君とこうやって笑っていたかった
期待して変えようとしても
未来はいつだって残酷で
それでも君と一緒に見る世界は本当に綺麗だった
一人じゃ歩くこともできない僕は
何もしないまま藍色の空に夢を吐いた
きっと壊してくれって君に願ったんだ
また明日
そういった君に逢いに行きたいけど
君は来てくれるかな
未来を少しでも君といたいから
今日という日を忘れないように星に願うんだ
闇を照らす魁星に




