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才能
ずっと前からわかってた
自分のための世界じゃないなんてこと
得意なことがあったこと
今、思い出せないのは
自分よりも得意な誰かがいたから
僕一人が寝てたって世界は変わらない
平凡な生活を繰り返して
平凡な生活さえも困難で
星の隅でひっそりとひかりを灯してる
僕のためじゃない歌を聴いて
誰かの為に書かれた本を読んで
唇からこぼれた言葉は
僕の言葉じゃないような気さえして
涙を流した夜は数え切れないけど
僕のための世界じゃないけど
この世界は誰かの為じゃなく
ただそこで回っているんだ
だから僕も誰かの為じゃなく
生きてみよう
僕のためにこぼした言葉が
誰かの為になる日まで




