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(非)常識
ある人が聞いた
キミは本当に飢えたことがあるかい?
私は答えた
ないわ。だって、街には食べ物がたくさんあるもの
さらにその人物は続けて問う
キミは人を食べたことがあるかい?殺したことがあるかい?
私は答える
当然ないわ。そんなの常識でしょ?なんでそんなこと聞くの?
私に問いかけた人は私に向かって近づいてくる。
その手には、ナイフ。
口には笑みが浮かんでいた。
ただ、聞いただけさ。君の常識を。
キミが飢えたことがないからといって、人もまたそうだとは限らない。
本当に飢えたら、人も殺すし、人間だって食べるさ。
キミの常識は、他人にとっての常識ではないのかもしれない
他人にとっての常識は、キミにとっても常識足り得るだろうか。




