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才能
足りないものは、いつの日から足りないと気づいたんだろう。
足りない僕は、いつも新しい才能を探してる。
「誰か、才能を見つけて」
叫んでみても、虚しくなって。
どうやったって「僕」は、「僕」でしかないことなんて
もう分かりきっているのに。
違う自分を探している僕は
ただ他人を羨ましがっていることに
気づきたくないだけなのかもしれない。
僕は僕でしかないから
他人と違っていいんだよね。
そう言って欲しいだけなのかもしれない。
少しづつ才能が増えていく。
できることも、できないことも。
今日は、どんな「僕」に会えるのだろうか。




