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爆蘭(はぜらん)
世界はボクらを染めようと近づいてくる。
流行に流され、ボクはボクを無くしてゆく。
薄っぺらい言葉に人々が涙した。
ボクも泣いた。本当は泣きたくなかったのに。
ボクがボクでいられたら、どれだけいいだろうか。
---受け入れるのと、染まるのは違うから。
誰かが言った。
その誰かは、もう世界に紛れてわからなくなった。
世界は幾千の色に彩られ、広がってゆく。
ボクは何色だろうか。
きっと小さな、小さな花の色。
ボクは世界に融け込んでゆく。
でもボクはボクでいられるよ。
あの花の色は決して忘れないから。
道端に咲いた小さな花の色。
あの花の名前は………




