第四速「さらばMKⅡ!思い出のZとこれからのZ
遂にKZ1000MKⅡを手放す時が来たか…はぁ…
「達也…このZはやめときや!」
「どうしや!」
「達也…このZ、見た目は軽傷や…けどな…この3O型はもう20年も前のマシン…ボディー全体が歪んでいる可能性が高い…」
「やけど…」
「お前が走る世界は時速200㎞を軽く越える世界や!捩れたボディーの車は100越える高速で右や左に動く車を安定して走らせるのは容易や無い…」
「・・・・・・」
「…嘘やろ?」
「どうしたん?」
「このZボディー全く歪んでないんや!」
Zの屋根に手を乗せてた未来が驚きながら言う
「えっ!」
「しかも外見以外は足周りのサスペンション一本だけ根元から折れてるだけや…エンジンも生きとる!」
「マジで?」
「やけど…前のオーナーはこの事故で亡くなってるんや…」
「でも何で人が死ぬ程の事故なのにボディーはこんな軽傷なんや?呪われたZとか言わんといてや」
「あ、そう言えばこれ持ってきた奴が言っとったような……
前のオーナーが死んだ理由シートベルトのしてのうて外に投げ出されたんやと!」
「ほな大丈夫やな?買うわこれ…」
「達也…改めて聞くけどホントにいいんやな?この3OZで…この頃のZは扱いづらいで…」
「かめへん!」
「グランドより30馬力低いけどええんやな?」
「ミっちゃん…扱いづらくてもグランドより遅くもかめへん!一目惚れしたんやコイツに…」
「そうか…よし70万や…大事にしたりぃ!名義変更、修理は俺がやってやるで!」
「お!ミっちゃん太っ腹やの〜」
「あっはっはっはっ!誰に物言っとんじゃい!
ま、書類作るから待っちょれや!」
……………………………
「書類出来たけど…印鑑持ってきたんか?」
「あ、取ってくるわ!」
そして
「書類の完成や、後は更新やから数日待て」
「やったー!!」
のちに伝説の看板車となる深紅のS3OZは達也の物となったのである!
「ところでお前金あんのか?」
「いや…25万しか…」
「じゃあローンやね?」
「いや一括で!」
「でも25万しかないんやろ?勘定が合わんやん!」
「大丈夫!俺のMKⅡ売るんやから!」
「そっかそっかあのKZ1000売るんか!って…えぇ!あの魂のKZ売るんか?」
「そうやけど?」
「勿体ないの〜あれナンボで買うたんやっけ?」
「240万や!色々改造したから300万は行ったで!」
「関西最強とまで言われた…大阪・精鋭部隊・泉州麗心愚初代総長の直管の音聴けんのも、もう終わりやな…」
「ミっちゃん!その過去は言わんといてや!」
「あっははは、すまんすまん!」
「じゃあもう行くわ!」
「おう!明後日までに何とかなりそうやから!明後日取りにきぃや!」
「MKⅡは今日の帰り売ってくるわ!それじゃ…またの!ミっちゃん!」
「おう!安全運転し〜や!」
カチャ!
チュイィィィ!キョカ!
グォン!グォン!グォォンオンオン!
ガチャン!
ギャゴォォォ!
ガチャン!
グォォォォ!
ガチャン!
ゴォアァァァァ…
「相変わらずうるせぇけど最後となるとちょっと寂しいもんやね…」
……………………………
中古バイクディーラーにて
「すいません、バイク買って欲しいんやけど…」
「ほなどのバイクですか?」
「これなんですけど…」
「76年式のKawasakiKZ1000MKⅡですか!凄いの持ってきましたね?」
「あはは…まあ…取り敢えず査定を…」
……………………………
「120万でどうでしょう?」
「あ、ほなお願いします。」
「ちょっと待ってて下さい。」
……………………………
「買い取り価格の120万です。お確かめください、」
「はい…」
「では…名義変更等こちらでやらせていただきますので。」
「わかりました。」
「またのご来店心よりお待ちしております。」
……………………………
「遂に売ってもうた…ま、しょうがないやろ…二台も持てんし…」
〜登場人物紹介〜
野中 健
(のなか けん)
身長175㎝
体重92㎏
誕生日7月7日
髪の色ショコラブラック
作者から 物語の最初から出てきたあたり達也と零二とは相当仲が良い、現在無職、喧嘩は強くも弱くも無い…やりたい事が無ければ働く気も無い根本的なダメ人間
第四速の御意見御感想御叱り等ありましたら感想欄まで