ミッションⅥ:逃がさないよ…?
遊部は自由が"もっとう"ですっ☆
さて、質問です。
あなたは『遊部』という、訳の分からぬ部活に入っています。創立1週間チョイで、未だろくに活動していません。部員は5人。皆新入生であり、活動目的は、ただひたすら『遊ぶ』です。そんな時、2日後が『新入生歓迎会だ』と言われたら、…あなたはどうしますか?どうされますか?…答えが出た方はぜひ、
「1年C組18番、霜月流星までお願いします。」
「随分珍しい寝言だね。おはよ、流星。」
「…ん?あぁ。おはよ、兄貴。」
今日は土曜日。双子の兄、輝星と同じ部屋で、同じ時間に起床。うん!今日も仲良し!……ナンだけど…、
「何でお前までいんだよっ!椎葉っ!」
何故か俺と兄貴のこの部屋に、遊部の部長・椎葉楽遊がいる。優雅に俺の椅子に座って、足を組みながら本を読んでいる。それ、俺の本。
「お、やっと起きたか。もう9時だぞ?規則正しい生活をしないからバカが治らないんだ。」
腕時計を見て本を閉じ、腕組み。…様になってるのがウ・ゼ・ェ。
「うるせぇっ!"ま・だ"9時だっ!しかも何勝手に入ってるんだよ!?不法浸入っ!」
俺の睡眠時間返せっ!あと2時間は寝てる時間なのに~…(泣)
「不法浸入とは侵害だ。ちゃんとお母様にも許可を頂いた。『まだ寝てるがどうするか』と聞かれたから『待っている』と答えたが、『じゃあ、上で待ってて良いわよ』と言われた。ちなみにお母様は二度寝なされたぞ。」
はぁぁぁぁ~あ゛?
「ふざけんなっ!早く出て行…」
「流く~んっ!おっはよぉ~!お茶入れて来たよ!キャー(o≧∇≦)o流君寝起き可愛いっ!」
…引。
起きてから1分で嵐が来ましたよ。テンション←え。
「お邪魔してます…。」
蜜葉ちゃんまでいたぁ………。
あまりの衝撃で声が出ませんよ。
「…着替えてくる。ついでに顔洗ってくるから。話はそれからだ。…ヒナ、カメラはイラナイよ。それと、引き出しから下着盗らないの。枕もクンクンしない。そもそも、俺の布団で寝るな。」
ヒナは今日も変態です。っていうか、気付いたら兄貴も寝てんだけど。
「蜜葉…、ちゃん。足崩してて良いからね?後、まともにコイツらの相手しないで大丈夫だよ。」
「はい。では、お言葉に甘えます。」
「「ふこーへー。」」
はいはい、なんとでも。しかし、まぁ。蜜葉ちゃんって、足を崩す仕草までおしとやか。昔から教育されてきたのかな?うるわしゅー。
「じゃ。」
俺はそう言って1階へ。あ、俺らの部屋は2階ね。まぁ、1階のリビングで着替えるつもりだけど、その前に。
「カメラ&盗聴チェーック。」
ヒナがお茶を用意したなら、キッチンに行くために通るココも危険なのだ。色々見てくと早速、
「見ーつけた。」
植木蜂の土に半分埋もれていました。他にも五つ。…定番は、シャツの裾の二重の所に盗聴器。今回の新所はテレビのリモコンの赤ボタン。明らかにハート型に変わってます。先端にある赤外線送るとこ、カメラでしたが。ちょっと待て…、これだけ?
「のみ?」
ヒナにしては少なすぎる…。前はそこらじゅうに有りすぎて、一ヶ所に2・3個あったけど…。前っつても3年前だから流石に成長したか。安心安心。
「よし、…今のうちに。」
着替え終わってそのまま玄関へ。えっ?部屋に行かないのかって?触らぬ神に祟り無しってんだい。靴はどっこかいな~…?
「…無いっ!?」
この時俺は、重大なミスを犯していた。
それは、
「なんでキッチン見なかったんだ……。」
ミッションⅥ:逃がさないよ…?←あ…あ゛ぁぁぁぁぁ…((゜□゜;))
土曜日はのんびりしたいですよね( ̄∀ ̄)楽遊君、休まないのかな…。ちっちゃい子以上に元気です。きっと(゜∇゜)