ミッションⅠ:入部
長く続けられたらと…(-.-;)大丈夫かな…f^_^;
あの入学式から1週間。
今日から部活の勧誘が本格的に始まる。
校門の前には朝から先輩達が笑顔でビラを配っていた。俺の手にも数十枚のビラがある。
「流君はどの部活にするの?」
声をかけてきたのは、幼なじみの宮嶋妃波:(みやじま ひなみ)。通称ヒナの手にもそれなりにあった。
「ヒナはどうするんだよ。」
「私は流君と同じ所に入るの♪」
「それは困る。」
ヒナは俺の事が好きだ。
昔から毎日告白されている。
俺、霜月流星:(しもつき りゅうせい)が15年間彼女がいない"理由"はこのヒナにある。告白してもされても、後でヒナが手を回し、次の日には『やっぱり昨日の…、ごめんなさいっ!』が定番になっていた。
「俺は高校で彼女作って青春したいのっ。だから邪魔するな。」
「私以外の女?…だめだよぉ、そんなの。」
スクバを持ってない左腕に、自らの腕を絡ませ必要以上にくっついてくる。あぁー目線目線…。こういう時こそ"アイツ"がいればな…。
「いたいた。貴様、遊部に入れ」
あらやだ、噂をすればなんとやら~。
アイツ事、新入生問題児代表、椎葉楽遊:(しいば らゆ)来た~っ。
「入らねーって。んで、俺だけ上からなんだっつのっ!」
「そんなの決まっている。」
「んだよ?」
「お友達だからだっ!」
「お前の友達加減が謎だっ!」
椎葉とはクラスが同じである。
幸い、俺と奴との間に1人『霜月』がいるため、俺に害はない。
もう分かるだろうが、その霜月は俺の兄貴、霜月輝星:(きせい)である。
何ともまぁ、兄弟揃ってすんごい名前つけたもんだ。
「俺じゃなくてもいるだろっ。」
「いや、お前が良い。」
「困る。断る。」
「イイじゃん!遊びたい放題だよっ!」
「ヒナっ!?」
お願いだから。お願いするから。
入部フラグ立てないで下さい。
「私入部するー!流君も」
「しないっ!!勝手に決めんなっ!?」
やだやだ~。
回収フラグたってるぅ~(泣)
「ねぇ!他にはいるの?メガネ。」
「メガネっ!?」
「あぁ、2人入った。」
「ちょっ、メガネはスルー!?」
ん?
「2人?…まっ、まさか俺らじゃ…」
「違う。」
「よかっ……、…2人っ!?2人も入ったのかっ!?」
なんということでしょう。
もはや、創立前に廃部だろうと囁かれていた『遊部』は、3人の部員が集まり、正式な部と認められていたのです。
「いや、ヒナ。某ビフォーアフター的解説はいいから。」
「んで、貴様もさっさと入れ。」
「『んで、』の使い方間違えてるから。」
こんな事で時間潰してる暇ないんだって。確かにコイツを求めたのは認める。ただし!!少しでよかったんだっ!ほら、目線が…、避けるためだったのに…逆に目線が…。
「ちなみに2人共新入生だ。」
聞いてないて。
新入生←え。
「1人は女子だ。」
メズラシイネ。
オタク系か?
「生徒会の下っぱだな。」
「生徒会!?いいのか!?」
「いいから入ったのだろう。」
「……やっぱスルーできねぇ!『下っぱ』ってお前何様だよっ。」
「俺様だ。」
「……っ!?」
「仲良いね。」
あぁヤダ!
コイツ嫌いっ!
「もう1人だが…、」
「いいよ。行くぞヒナ。」
「霜月兄っ!」
「しかいないだろう。」「入部届けはどこに出せばいいんだ?」
入部志望『兄貴救出』
名前は大量のストックから選び抜いたものでして…(^_^=)名前考えるのが好きで一番のお気に入りが『楽遊』です。次は『輝星』かな(笑)。えっと、これからも色々な人が出てくるので、ぜひ名前にも注目してもらえたらと思います☆お願いしまーす!