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氷天の波導騎士  作者: 牡牛 ヤマメ
第四章〈体育祭〉編
51/132

4―(15)「夏休み」


 時間は逆行する。いくつもの時間を越えて回帰する。

 夜を、朝を越え――四桁よけたの時間を凌駕する。巡るは二対についの化物がぶつかった獣の晩。

 思い出すべくは獣が語った真価を問う問答。

 全てはあの夜から始まったのだろう。


     ◇


「『九十九』家を潰すって……いきなりなに言ってんだ」

 俺は東雲さんに向かってそう言った。

「言葉通りの意味や。詩織ちゃんみたいな境遇の人間を出さないために『九十九』家の役割を壊すんや」

「だからどういう意味なんだっての」

 司先生は理解しているらしく、口を挟む様子はない。

「『九十九』家は能力者を生み出し、管理する役割があるんや。せやけどいつのころからか能力者を管理することを疎かにし、ただただ強力な能力者を生み出すことだけに重点を置くようになったんや」

 そう言って東雲さんは柊のことを指差した。

「それで生まれたひとりが、詩織ちゃんってわけや」

「その言い方だと他にもいるみたいな言い方だな」

「たくさんいるわ。まずは『九十九』家現当主の九十九一葉ひとは。こいつはいまの『九十九』の体制を作り上げたらしいんやけど、まぁ、そこんところはどうでもええ」

 二人目は――と東雲さんは言葉を紡いでいく。

「九十九九重ここのえ。こいつが『九十九』最強の能力者っていっても過言やない。真っ正面から戦ったとしたら、たぶん私じゃ歯がたたんわ」

「東雲さんでも勝てないのか?」

「たぶんな。せやけど負けるってことはまずない」

「あ? どういうことだよ」

「あいつは私が『九十九』を出る前からおったんやけど、女には絶対に手ェ出さんねや。なんや女を殴るんは自分のポリシーやらルールに反するとか言うてな」

 なぜか遠い目をする東雲さんだったが、すぐにそれは真面目なものへと切り替わる。

「いうても実力は本物や。もしかしたら、かしぎといい勝負になるかもしれんからなぁ」

「かしぎ先輩といい勝負? 笑わせないでください」

 無表情のまま、淡々と機械的に、真宵後輩は言った。

 いきなり真宵後輩が声を発したことに東雲さんが怪訝そうな顔をするも、すぐに意識を外した。気に留める必要すらないと判断したからなのか、視線すら向けようとしない。

「とりあえず警戒するんはその二人。他にも手強い奴らはおるにはおるけど、そいつらは私とあっちの助っ人と、私の式神でどうにでもなる」

「あっちの助っ人?」

「言うとらんかったな。こっちからは私とかしぎと詩織ちゃんの三人で『九十九』に乗り込むことにしとる。さすがに三人やとキツいから、助っ人を頼んだんや」

「それだったら真宵後輩を連れていけばいい。そこらへんの能力者をつれていくより、真宵後輩がいてくれた方が断然いいからな」

「そこの女の子をか?」

 東雲さんは疑わしげな視線を真宵後輩に向けた。

 そうしてしまうのも無理はない。まさか真宵後輩が俺以上の実力者などと外見から判断できるはずがないからだ。

 力のある実力者は相手を見れば、どの程度の実力を持っているかを見抜くことができる。

 ただしそれは、ある一定のラインを越えなければの話だ。そのラインを越えてしまえば同じ領域にいる実力者同士でしか、見抜くことができなくなる。

 実力的に真宵後輩は東雲さんたちよりワンランク上だ。

 東雲さんが真宵後輩の強さを見抜けないのはそのためだ。

「いくらかしぎがそう言うても、この娘を連れていくことはできんわ。能力的にも人数的にもな。藍霧真宵やったか? 見た限りだと単騎型やない。それやとだめなんや」

 人目で真宵後輩が広域型だと見抜いたのはさすがだと言うべきか、それでも実力は見抜けていないと呆れるべきなのか……

「『九十九』の連中は自己中の塊やって言うたやろ? 同時に来ても動きがバラバラやから結局、個々で対応せんとあかんからな」

「それくらいならできるっての」

「信用できん」

 俺が真宵後輩や柊以外の実力を信用していないのと同じだ。それを言われたらどうしようもない。

「あなたが連れていかないと言っても関係ありません。私は私の意思で先輩についていきますから」

「行き先言わんからええし~」

「む」

 ほんの一瞬だけ真宵後輩に殺意が宿ったけれど、すぐにそれは分散する。

 なにを言っても無駄だと悟ったのだろう。小さくため息をつく後ろ姿には、発散しきれない苛立ちがあった。

「なら、俺たちにも行き先を教えないつもりか?」

「えー? まぁ……そんなわけにはいかんわなぁ」

 右手で頭を掻こうとして肘先から失われていることを思いだし、東雲さんは動きを止めた。

「しゃーないから教えたるわ」

 これから俺たちが戦うことなる、そして第二期の始まりとなる舞台、それは――

「京都――そこが『九十九』の拠点のある場所や」


     ◇


「明日から夏休みですが、学生らしからぬ行動はしないようにしましょう」

 担任の定型文ともいえるセリフを聞きながら、俺はあの夜のことを思い返していた。

 夏休みに入った直後から長期に渡って『九十九』と戦うことになる。負けるつもりはない。ちゃんと生きて帰ってくる。それが俺のやるべきことだ。

「それでは夏休み明け、元気な姿で会いましょう」

 そう言って担任は教室から出ていった。

 教室には浮かれた雰囲気が充満していた。待ちに待った夏休みになり、これからなにをしようかと話すクラスメートの姿が目につく。

 俺はといえばそんな夏休みを楽しむような余裕があるわけではなく、ひたすらに戦慄するしかないわけで。

「なんでこんなに宿題があるんだ……」

 机の上に山積みになった宿題にげんなりしながら、現実逃避もできずにいた。

「夏休みの宿題なんてこんなもんだろ? 大したことねぇって」

「柊、お前、夏休みになにするかわかって言ってんの?」

「へ?」

「やる暇がねぇかもしれねぇのにこの量。もはや夏休みが夏休みじゃねぇんだよ」

「んー、そうか? あたし、宿題は最後の一日で終わす派だからこれくらいなら大したことないんだけどなぁ」

「どうやりゃこの量を一日で終わらせられるんだ……」

 毎日やらないでも、コツコツとやっていく派である俺には理解できん。なにかコツでもあるんならぜひとも教えてもらいたいもんだ。

「だったら手伝ってやろうか?」

「マジで!?」

「お、おう……って顔がちけぇよ!」

 顔を真っ赤にした柊が俺を押し返してくる。鼻と鼻がくっつきそうな位置で、たしかに俺と柊の顔の距離は近かった。

 どうして顔をそんなに真っ赤にしてるのか――それに気づけないほど、鈍感になったつもりはない。というか気づけない方が無理だ。

「い、いきなりはやめろよ。恥ずかしいじゃねぇか」

「人前で告白したやつのセリフじゃねぇんだろ」

「あのときはちゃんと心の準備をしてからやったんだよ」

 偉いだろと言いたげに胸を張る柊。ワイシャツの内側に押さえ込まれた二つの果実が、はち切れんばかりに強調されていた。

 ただでさえ『吸血鬼』の魅力チャームがあるんだから、そんな男の目を引くようなことをやるなよ。

 そんなことを言う俺もちょっと見とれてしまったわけで、それを誤魔化すために鞄に宿題を詰めて立ち上がる。

「帰るか」と一言告げて俺たちは、クラスメートが残っている教室を出た。


 帰路についた俺たちには会話がなかった。一緒に並んで歩くだけで、改めてなにか話すなんてことはしない。

 風だけが楽しげに踊っている。吹き抜けていくそれは、夏の暑さには心地がよかった。

 それと同じだ。なにも話していなくても、真宵後輩ほどではないとはいえ、ただ一緒にいる時間というのは居心地のいい瞬間だった。

 ちらりと柊の横顔に目がいった。

 夕日に照らされた彼女の横顔。活発的な、それでも争い事を好んでやりたいとは思えない整った顔立ち。ポニーテールにまとめられた綺麗な茶髪が、歩くのにつれて揺れる。

「そういや飛縫ってどうなったんだ?」

 柊が思い出したように訊いてくる。

「正式にプロになることが決まったみたいだな。いろいろ面倒な手続きとかあるみたいだったけどな」

 これは飛縫から直接聞いたことだ。

 あんな楽しそうにしている飛縫はかなり珍しい。

「なぁ、柊」

 俺はこの話を終わらせ、本題に入ることにした。

「んー? どうしたんだ?」

「行く前にもう一回訊いておきたいんだけど……本当に、戦うのか? 別にお前が無理する必要はねぇんだ。なんなら俺と東雲さんと真宵後輩で行くけど……」

「ていっ」

 気の抜けたかけ声から手刀が頭に振り落とされた。避けようと思えばよけれたが、避ける気にはなれなかった。

「心配すんなよ。これはあたしが自分で決めたことなんだからさ。本当だったら、これはあたしが冬道に言わないといけなかったんだ」

「俺には戦うことしかできねぇよ」

「そんなことねぇって。冬道だってさ、いろんなことができるじゃんか」

「そうかねぇ……」

「そうだよ。なにができるのかって言われたら、あたしもよくわかんねぇけどな!」

「適当だな、お前は」

「あたしが適当じゃなかったらその方が変だろ」

「ま、それもそうかもしれねぇな」

 自然と笑みが溢れていた。柊を見ていると元気が沸いてくるような気がする。

「ありがとな、柊。なんか元気でてきた」

「はぁ!? い、いきなりなんだよ!」

「いや、元気出てきたって言っただけだけど。……俺、なんか変なこと言ったか?」

「なんでもねーよ! お前はそういうやつだからな!」

 顔を真っ赤にした柊は俺から目を背けるようにそっぽを向いてしまった。その仕草がまた可愛らしくて、こっちまで照れくさくなってくる。

「ていうか、なんであたしには戦うなって言うのに真宵ならいいんだよ!」

「そりゃ、真宵後輩のこと信じてるからな。あ、お前のことを信じてないってわけじゃねぇぞ? ただ、一緒にいた時間が長いからな。なんとなく大丈夫かなって」

 そうでなくても、真宵後輩が負けるなんてことがあるはずがない。あいつは俺が認めた最強の波導使いなんだ。

「やっぱ、まだ真宵には勝てねぇかなぁ」

「え?」

「なんでもねーよ。ただ、ちょっと距離の差を実感しただけだから……」

 寂しそうに呟いた柊に、どう声をかければいいかわからなかった。

 真宵後輩と俺の距離。それがきっと、柊をそうさせた原因だ。だとしたら俺が言えることは――なにもない。

 不意に背筋に悪寒が走った。俺は弾けるように上を見上げると、そこにはひとつの人影があった。俺たちに向かって落下してくるそいつはメイド服を来た少女だった。右手にはなにかを携えている。

 槍――か。その少女が携えているのは槍だ。

 俺が少女に気づくと、少女は顔を苦渋に歪めた。軌道を変えることなく落下しながら、少女は突っ込んでくる。

 遅れて柊も少女に気づいた。目が真紅に染まっていく。

 属性石エレメントに手を添え、復元言語を詠唱。復元した天剣を抜刀する形で構えた。

 息を短く吐いて天剣を抜刀する。

 衝撃が刀身を震わせる。

 鍔迫り合いになりそうになったところで手首を捻って軌道を逸らし、衝撃を最小限に留めつつ少女を蹴り飛ばす。

 少女は槍を蹴りの軌道上に置くことでそれを防ぎ、離れた位置に着地した。

「逃がさんわ!」

「く……っ!」

 休む間もなく少女は跳躍する。紅蓮の炎を纏った東雲さんの拳撃が襲いかかる。コンクリートを溶解し、あるいは粉砕して破壊を施した。

 槍を振るって牽制するが、東雲さんは気にも留めることなく前進する。右肩を貫通するが、そこからは血飛沫ひとつでない。右腕は肩口から義手だ。血が出るはずもない。

 東雲さんのガントレットの填められた左腕が、少女の腹部に放たれる。韻を踏むようにステップを刻み、少女は後退して距離を置いた。

「さすがです東雲様。わたくし程度ではひと突きですら貴方に届かせることができません」

「当たり前や。十六夜と同様、二桁台にしかなれなかったあんたが、能力も使わんで私に勝てると思うたんか? もしそうなら、おめでたい頭してるわ」

「いいえ。そのようなことはございません。所詮わたくしや十六夜は二桁。『九十九』の歴代四番で最強のあなた様に勝てるわけがありません」

「それがわかってて、なんで私を襲ったんや?」

 東雲さんは肩に刺さる槍を鬱陶しげに抜き取ると、少女の足元に投擲した。

「背中ががら空きのあなた様を襲わない理由がございません。あなた様は『九十九』の裏切り者であり、一葉様の敵でございます。襲撃を試みている戦力を削らない手はありませんでしょう?」

「まぁそうやな。せやけどなァ、この揃った戦力を相手にどないするつもりや? まさかまだやるんか?」

 殺気が膨れ上がる。目の前の少女が『九十九』の人間だということはわかった。だけどこの少女からは殺気が感じられない。

 その瞳からは、どこか助けを求めているように見えた。

「十六夜からかしぎ様および詩織様の実力は訊いております。東雲様おひとりでしたら、玉砕覚悟で挑めばひと突きくらいなら入れられたでしょう。さすがにお三方が相手では生きて帰れません」

 少女がメイド服のポケットに手を入れた。

 天剣を構え直し、動きを見逃さないように警戒する。

「わたくしは手紙を届けに来ただけでございます。隙あらば抹殺と考えましたが、十六夜ができなかったことを、わたくしができるはずもございません」

 取り出した手紙を回転させながら投げてくる。東雲さんはそれを引ったくるように掴む。

「安心してください。手紙にはなんの仕掛けもございません。一葉様から受け取ったものをそのままお渡ししておりますゆえ」

 手紙を訝しげに見る東雲さんを諭すように少女は言う。

 俺も確認してみたが、なにか仕掛けがあるわけではないようだ。

「……いまさら一葉が私に手紙やて?」

「どういう内容かはわかりませんが、あなた様を頼りにしてるということは間違いございません」

「私を頼りぃ? はっ、嘗めんなや。私は六年前のことを忘れたわけやないで。おかげで右腕は義手やからな」

「ですから一葉様はそのことを悔やんで……」

「だったらそれを自分の口から言わせェ言うてんねや!」

 被せるようにして東雲さんは怒鳴った。

 感情を剥き出しにした雄叫びは、空気を振動させる。

「さっさと帰りや。私はあんたを許さん、そう伝えとき」

「……わかり、ました」

 少女は辛そうに顔を伏せ、槍を抜き取る。

 俺と目が合うと礼儀正しく一礼し、その場を去った。

 天剣を待機状態に戻して首にかけると、俺は東雲さんに向き直った。

「いきなりなんだってんだ。話にさっぱりついていけなかったんだけど?」

「いやぁ、スマンな。五十嵐イガラシがいきなり来るなんて思わんかったからな。しかもかしぎたちのとこに行くとも思われへんかったし」

 あのメイド服の少女はどうやら五十嵐というらしい。

「わけのわかんねぇ単語をべらべら喋りやがって」

「ホンマにスマンて。ちゃんと明日に説明したるから、いまは待っとき」

「はいはい。それで手紙にはなんて書いてたんだ?」

「……それはいまから読んでみなわからん」

 東雲さんの表情に集中していたため、俺は一瞬だけ強張ったその表情を見逃さなかった。

 封筒から手紙を取り出し、黙読する。

「冬道、お前ならわかったよな。さっきのやつが助けを求めてたって」

「それがわからなかったら戦うのがどれだけ楽だったかね。残念なことに、気づいちまったよ」

「もしかして、あいつもあたしと同じだったんじゃ……」

「そうには見えねぇよ。お前と同じだってんなら、欠陥品だとか言われてどっかの家に押しつけられてんだろ」

「そう、だよな」

「だからあいつはお前と同じじゃない。助けを求めてるってのは間違いなさそうだけどな」

 それを東雲さんが見逃したとは思えない。

 いくら激昂していても、それを見失うほどではなかった。ならあえて見ないフリをした? 現時点ではわからないことが多すぎて、いまいち判断に欠ける。

「かかか……なんや? ずいぶんおもろいこと言うてるなァ、一葉ァ」

 凄惨な笑みを浮かべ、しかし力なく東雲さんは笑う。

「……助けてくれやて? 都合よすぎるやろうが」

「なんて書いてあったんだ?」

「あ? あぁ、ただの妄言や。聞いても意味ないわ」

「いいから話せ。わざわざ『九十九』の当主様が手紙を書いたんだ。俺たちにも聞く権利くらいあるだろ?」

「聞きたいなら、聞くなとは言わんけどな」

 手紙を炎で燃やしながら、東雲さんは言う。

「私を『九十九』から助けてください――『九十九』の当主様は、私にそう言うたんや」

 ひと際強い風が俺たちの間を吹き抜ける。

 夏の夕暮れが、東雲さんの横顔を照らし出していた。






 近頃はいろいろと忙しく執筆時間のとれないわたくし、そう、牡牛ヤマメです。今回の前振りはこのようにやらせていただきます。


 さて、第三章から完全に話が違い、蛇足したと思われているようでございますが、まぁ半分は蛇足だったとはいえ、しっかりとした役割を担っています。

 この第四章のテーマは『成長』です。

 飛縫のように実力があっても人間関係のことで悩み、しかしそれを乗り越えていけるような物語にしたかったのですが、わたくしの筆力ではこれが限界でした。

 また、第五章への伏線を張るためには、この四章が必要だったのです。

 麻雀は完全に蛇足ですが。当時のわたくしがなにを見ていたかよくわかりますね。


 そして第五章、六章ですが、なんと『九十九』を章を跨いでやることにしました!

 思ったよりも壮大になってしまい、また、東雲や詩織、雪音や真宵後輩のことを詰め込んだら五章で終わりそうになく、また簡単に終わらせていいものではないためこうなりました。

 五章では雪音、東雲のことを解決させて詩織に少し触れ、六章でそれを解決して真宵後輩を大部分でいきたいと思います。

 ただ残念なことに、次章の真宵後輩の出番は少ないです。あまりありません。その分六章にてんこ盛りです。

 そして『氷天の波導騎士』、続くかは定かではありませんが、六章で一期完結とさせていただきます。

 では次章予告に参ります。どうぞ。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


『九十九』の拠点に攻める前、冬道一行が向かったのはある技術者のところだった。

 そこで翔無と再開することとなる。

 それを皮切りに、物語は加速していく。

 翔無の首の傷に隠された秘密。

 そして全ての元凶となった真実が明かされる――!

 全ては『あれ』がいたから、物語は幕を開けた。



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