13式自走対空システム
まずは陸上装備を
13式自走高射システム
全長:8.12m
全幅:3.24m
全高:4.60m
戦闘重量:44t
発動機:8気筒液冷ディーゼル・エンジン
最大速度:70km/h(整地)
航続距離:300km
発射速度:1800発/分-3600発/分
乗員:3名
兵装:
25mm多銃身機関砲(5砲身)×2
07式地対空誘導弾4連装発射筒×2
※車長キューポラ上に追加で12.7mm機関銃を搭載可能
携行弾数:
1860発/40発(25mm弾)、8発(誘導弾)
現在保有している87式自走高射機関砲は54km/h程度の速度ため、現在の主力戦車に随伴するには機動力不足…機関砲のみでは攻撃ヘリコプターの対地ミサイルにアウトレンジされる…等の意見が出ていた。それを受け露国のツングースカ自走対空砲のハイブリッド方式に着目し、同方式での自走対空砲開発を開始した。
車体は新造だが10式戦車の動力・走行装置を流用し、全周砲塔に5銃身25mm機関砲2基と銃身下部に91式地対空誘導弾のチューブランチャー8基を搭載、砲塔上部後方に索敵レーダー・追尾レーダーが配置されている。バックアップ用にもTVカメラ、赤外線映像装置、レーザー測遠機などの光学照準システムが搭載されている。
25mm機関砲は、5砲身で発射速度は3200~4000発/分の射撃速度を誇るが、弾薬数の問題もあり、700~1500発/分まで落としている。水平方向で2300mの最大有効射程、3000mの最大有効射高を有する。
通常は1~2秒程度のバースト射撃を実施する。
機関砲下部に搭載されている07式地対空誘導弾は通常の赤外線誘導に加え、赤外線画像認識により目標機体正面方向からでも発射が可能で、フレアなどの妨害装置への耐候性も強い。
高性能を維持しつつ既有装備の流用などで大幅な価格低下を成し遂げたが、それでも1両8億という主力戦車並の調達費のため、年10両程度の導入にとどまっている。