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ー第7話ー

今回は前回の流れが続きます


短めです

創輝は拘束感と温もりに目を覚ます


いつもと違う感覚に戸惑い、寝起きのぼうっとしているなかゆっくりと状況を把握する


(我ながらよく寝られたものだな)


苦笑いしながら、首筋に寝息がかかりくすぐったそうに頭だけをその寝息が来るほうへ向ける


「ふふっ…そうきぃ…へへぇ♪」


隣には創輝を抱きしめ幸せそうに寝ている少女がいる


寝る直前に見た水色の髪ではなく今は金髪だが…


「どんな夢見てるんだよ、まったく…」


創輝は呆れながら、ミューリのやわらかそうな頬をぷにぷにとつつく


「ん、んぁ?…うぅん…創輝?」


「あ、悪い起こしちゃったな」


「ううん…あれ?なんで創輝が私の部屋に?」


「ここ俺の部屋!!昨日ミューリが一緒に寝るって言って聞かなかったんじゃないか」


ミューリは目をこすり辺りを見回す


「そんなこと言ってぇ、創輝が連れ込んだんじゃないのぉ?」


「そんなに赤い顔してたら全く効果ないからな?それに、性格変わったからってその間のこと覚えてないなんて話聞いてないぞ?」


「むぅ…いじわるぅ」


ミューリは頬を膨らませる


「そんな顔するやつはこうしてやるっ」


創輝はミューリの膨らんでいる頬を勢いよく押す


『ぶぅー』


「ぷっ!!…アハハハハ!!!」


「もうっ!!ひどいなぁ!!」


「アハハ…悪い悪い…つい…くっ、ハハハ」


「罰としてこうだっ!!」


ミューリはぎゅっと思いっきり力を入れて創輝を抱きしめる


「あー、まいったまいったー」


「あー!!バカにするなー!!」


「だって痛くないもーん、そんなことやっても辛いどころかむしろ喜ばれるだけだろ?」


「えっ!?…(喜ばれる!?…創輝もうれしいのかな!?…で、でもいつもやるのは恥ずかしいかも、付き合ってもないし…でもでも!!うれしいってことは、チャンスはあるよねっ!!…)」


「おーい?ミューリ、どうした?」


「へ?…だ、大丈夫大丈夫!!」





「お楽しみのとこ悪いけど、そろそろ支度始めてね」


「「えっ!?」」


2人がバッと離れてドアのほうをみるとケイラが立っていた


「か、母さん…い、いつからいたの」


「えーとね、創輝がニコニコしながらミューリのほっぺたツンツンしてたとこくらい?」


「んなっ!?」


「え?私が寝てる間に私のほっぺたツンツンぷにぷにムニムニしてたの?」


「そ、そんなにいっぱいやってないよ!!すぐミューリ起きたし…」


「じゃあ起きなかったらずっとやってたのかなぁ?」


「うぐっ!!」


「さあさあ、白状してしまいなさいな」


ミューリはさっきの仕返しと嬉々と創輝に迫る


「……申し訳ありませんっ!!つい出来心でっ!!ミューリさんのかわいらしいほっぺの感触を楽しんでました!!」


「くっ!?(かわいらしいっ!?///…だ、ダメ、このままじゃまた負けるわっ)じゃあそんなほっぺ大好きな創輝君はどうしようかしら…」


「その言い方じゃ、ほっぺフェチみたいじゃないか…」


「珍しいわね、ミューリが創輝に言い勝ってるなんて」


「うーん、そうね…じゃあ条件を2つっ!!」


「な、なるべく軽いのを…」


「1つ!!たまには、今日みたいに一緒に寝ること」


「これまたミューリ、大胆に出たわね」


「お母さん!!」


「まぁそれなら…なんかいつもより安心して寝られたし、どちらかというと男と寝るとかいいのかよ」


「そ、創輝だからいいのっ!!」


「なんだそりゃ?…それに学校入ったら寮なんだから無理じゃないか?」


「そういえばそうかも…」


「それで、もう1つは?」


「うーんと、じゃあもう私以外の人のほっぺはツンツンすることを

禁じる!!」


「いや、だから俺はほっぺフェチじゃないって!!…というかミューリのほっぺに惹かれただけ!!…俺に変態趣味は無い!!」


「ふみゃあっ!?(私のほっぺに惹かれた!?///)」


「鈍感にはやっぱり勝てないか…無自覚にあんな事言うなんてもはや犯罪ね」


ケイラが呆れて2人を見る


「ほら、2人とも、支度支度!!」


「……はっ!?…はーい、じゃ、後でね創輝」




ミューリとケイラは創輝の部屋を出て行った


「大丈夫よミューリ」


「へっ?何が?」


「後は相手が自分の気持ちに気づくだけよ」


「何のこと?」


「わからないならいいわ」


「えぇーー!?」





「ふぁあぁー、さてと、俺も支度するか」


当の本人は全く気づく気配はないが……


次回こそは出発する!!……はず……

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