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ー第3話ー

「なぁ、どこに向かってるんだ?」


「ふふっ、内緒ー♪」


創輝とミューリはメインストリートを歩いている




30分前


「創輝ー!創輝!起きて!」


「う、うぅ………おわぅぅ!」


ミューリがベットに寝ている創輝に飛びつく


「お、おはよう、ミューリ…」


「おっはよう!創輝!出かけるよぉ!」


「今からか?ミューリは元気だな」


そういいながら創輝は起き上がる


「じゃあ玄関で待ってるね!」


ミューリはそういって部屋から出ていった


創輝は着替えて剣を持ち玄関へ行く


「早くいこっ!」


ミューリは待ちきれないとばかりに足踏みする


「はいはい」


2人はマイルさんに見送られ出かけた


朝そんなやりとりをし今に至る




創輝の横でミューリは鼻歌まじりにご機嫌で歩いている


創輝はその楽しそうな横顔をみる


(ミューリにだけは昔みたいに接しられるんだよなぁ)


「ん?どうしたの創輝?」


「なんでもないよ」


「そう?ならいいけど」




2人がしばらく歩くと人だかりが出来ていた


2人が人を掻き分けついくと男と少女が対峙していた


男は2メートル以上もある大きな剣を持ち、少女は短剣と銃を構えている


「あっミリシアと……ビラゴグだ」


「知り合いか?」


「女の子のほうがミリシアっていって親友なの、強いんだよぉ、男の人はビラゴグでこの辺りで有名な剣士なんだよ、強いんだけど喧嘩っ早くて暴力的」




「今、謝ったら許してやるよ」


「だから私じゃないってば!」


「ほう、まだ言うか…じゃあ覚悟しな!」



ビラゴグはミリシアに向かって走り出す


ミリシアは牽制に銃で撃つ


ビラゴグは剣の面になっているところをを盾のようにして防ぐ


そしてそのままミリシアに向かって突っ込み、剣を振り上げた


ミリシアはバックステップで直撃は避けたが銃は飛ばされた


「アクゥオ!」


ミリシアが唱えると同時にビラゴグは後ろに飛びのく


ビラゴグが立っていた所から水が吹き出す


ミリシアは素早い動きで短剣で繰り返し攻撃する


ビラゴグは再び剣を盾のように使い防ぐ


しばらくビラゴグは防戦一方だったが、ミリシアがジャンプして空中から切りかかった瞬間、剣を返し短剣に刃を突き立てた


短剣はあっけなく砕け散った


「とどめだぁ!!」


ビラゴグが切りかかる


ミリシアは空中にいるため避けられない


「ミリシアっ!!」


ミューリが叫ぶ


周りの者たちも止めに入ろうとした瞬間青白い光が瞬く……




そして大きな打突音……


「少々やり過ぎだと思いますが……」


そこは創輝が自分の剣でビラゴグの大剣を止めている姿があった


「黙れぇ!!」


ビラゴグは創輝に切り掛かった


「そう来ますか……なら仕方ありませんね」


創輝は再び大剣を受け止め、そのまま剣を振り抜いた


すると、大剣は真っ二つに折れてしまった

そして創輝はビラゴグの首筋を峰打ちし気絶させた




「お怪我ありませんか?」


創輝は剣を鞘に納め、ミリシアに声をかけた、と同時に


「君っ!!私のパーティーに入らない!?」


ミリシアは目をキラキラさせて尋ねる


「パーティー…ですか?」


「そう!「ミリシア、お、落ち着いて」おっミューリいいとこr「だから落ち着く!」……はい」


「とりあえず紹介するね、こっちはミリシア」


「私はミリシア・ターマイン、よろしく!」


ミリシアは手を差し出す


創輝は握手しながら答える


「鹿内創輝です、よろしくお願いします」


「ミリシア、パーティー以前に創輝はコミュニティーに所属してないわよ」


「ええぇー、こんなに強いのに!?」


「創輝は異s……遠くの町から来たからね、ちょうど今連れて行くところだったのよ」


「あの、ミューリ、コミュニティーって何?」


「コミュニティーはね、まぁギルドともいうんだけど、情報交換したり、あとは依頼を出したり受けたりできる所ね、登録すれば誰でも利用できるんだよ」


「ふむふむ、なるほど…で、パーティーはその依頼をこなす時のチームみたいなもんか?」


「そうだよ、それでちょうどここがコミュニティーなんだけどね」


ミューリは目の前の木造の建物を指す




「で、ミリシアはなんでコミュニティーの前でビラゴグに?」


ミューリがミリシアに尋ねる


「それがあいつ、私が財布盗んだとかなんとかケチつけてきてさぁー。私じゃないって言ったら決闘だ、ぶっ殺してやるって…あぁ、忘れてた創輝、さっきはありがと」


「いや、気にしなくて結構ですよ……それよりこの状況でこんなに呑気に話してていいんですか?」


周りでは皆拍手喝采で大騒ぎしている


「いや、ぜーんぜんよくないかも」


ミリシアが苦笑いする


そうこうしているとコミュニティーの中から、1組の男女が出てきた


「君達?ビラゴグを倒してくれたのは」


男は気絶しているビラゴグを縄で縛り始め、女が話し掛けてきた


「あっ、トゥーリアさんとクラインさん、そうです…まぁ正確に言えば彼ですけど」


「そう、私はトゥーリア・ホスタイン。彼はクライン・シュラーよ。コミュニティーの代表をしてるの、あなたの名前は?」


「鹿内創輝と申します」


「あいつ、昔は真面目なやつだったんだけど、1年前くらいから荒れちゃって、それでも罪もない人を斬ろうとすることは無かったんだけどね…私からも礼を言うわ、どうもありがとう」


すると急に悲鳴が聞こえ皆散り散りに逃げていく


ビラゴグの体から何やら黒い物が出ている


「トゥーリア!まずい、ビラゴグにシャドナルが取りついてたんだ!」


「クラインは周りに被害がないように結界張って!ミリシア、ミューリは私の援護お願い、創輝君は逃げ遅れた人を逃がしてあげて!」


「トゥーリアさん、なんで創輝は戦闘に入れないんですか!?」


ミリシアが驚き、尋ねる


「未所属の人にSクラス相手に巻き込むわけにはいかないわ」


「えっ!?S!?シャドナルはDクラスじゃ?」


「おそらくビラゴグの様子が変わったのはあいつが原因よ、1年も、それもあれだけの力を持った人に取りついてたら、Sのナーベラスverになってるはずよ…それと、あなたたちも私が逃げろと言ったら逃げなさい」




創輝は周りを見回す


ほとんどの人がすでに逃げたようであまり人は見当たらない


シャドナルが四方八方に黒い弾を飛ばす


「きゃー!!」


突然悲鳴が聞こえる


一人の少女が逃げ遅れていた


そこには黒い弾の一つが向かっていた


「ヒューラ!!」


そこに少年が走りより庇うように覆いかぶさる


創輝は走って間に割り込み剣で受け止める


「ぐっ!」


「き、君は?」


少年が創輝に話し掛けてくる


「い、いいからその子を連れて逃げて下さい」


「わ、わかった。ほら立てるかヒューラ」


少年は少女を連れて逃げていった


創輝はそれを見届け空に向かってはねあげた


黒い弾は結界に当たって消滅した


周りにはもう人はいないようだ


創輝は4人のところへ戻る




「避難誘導終わりました」


「ありがとう、創輝君……はっ!皆避けてっ!」


シャドナルが糸状の物を飛ばしてきた


創輝は近くにいたミューリを抱えて飛びのいた


しかし、他の3人はその糸状の物に吹き飛ばされ気絶し、その糸に捕まって動けない


「大丈夫かミューリ?」


「うん、ありがと……あっ!みんなが!」



創輝はゆっくり立ち上がり言う


「ミューリ…俺が斬るから援護頼む」


「そんな、無茶だよ!」


「今戦えるのは俺らだけだ、やるしかない…もし嫌なら皆を連れて逃げてくれ」


「……わかったわ、やろう!」


「ホントにいいのか?死ぬかもしれないんだぞ?」


「大丈夫だよ…私、創輝の事信じてるから!」


「そうか、ありがとう!…絶対、あいつを倒して無事に終わらせよう」


「うんっ!」



2人はシャドナルに向かって走り出した



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