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13、紫陽花
六月だというのに、雨も降らず、各地は渇水が問題化していた。
このまま、雨が降らなければ、水の使用は止まり、断水状態に陥ってしまう。
人々は困って、一人の雨乞い師に雨乞いをお願いした。
「ふうむ。このまま、雨が降らなければ、さぞやお困りでしょう。わかりました。雨乞いを引き受けましょう」
雨乞い師はみんなのお願いを聞いて、雨乞いを引き受けた。
そうして、祈祷を始めて、六日後のことだった。
雨は一向に降る気配はなかった。
その代わり、どかん、どかん、ともの凄い音がしたのだった。
雨の変わりに隕石雨が降ってきたのだ。
「むむ。少し、気合を入れすぎたか」
雨乞い師は唸る。
気合を入れすぎたかじゃないよ。
その年の夏は、隕石に降られて、街は壊滅して、どのみち断水になったのだった。




