表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】大天使と最強捜査官のクリスマス戦線〜聖夜の余白の物語〜  作者: 久茉莉himari


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/6

【3】ルシアンは「私を呼ばないで下さい」と祈る

音楽スタジオでフルートを吹くこと182回目。


目を灼くほどの眩い光と共に、大天使ミカエルさまが降臨された。


そして私は、恐れ多くも偉大なる聖なる務めを言い渡された。


能天使さまが決定を下された“最大なる竜”の退治の一軍に、私も選ばれたという。


私の胸に大天使の誇りと感謝の祈りが広がる―― 筈だった。


だが、口から出たのは大天使ガブリエルさま……”アンジュ”さまのことだった。


大天使ミカエルさまの叱責で我に返る。


そして、私はアンジュさまにクリスマスプレゼントを渡し、天界に戻った。


「ルシアン!どこだ!?ルシアン!」


お願いです。


私を呼ばないで下さい

アンジュさま。


なぜだろう。


地上の声など今は遮断されている筈なのに、私の耳にはあの方の声が聞こえる。


そして、始まった。


“大いなる竜”との戦い。


私たち大天使は先頭を切り、聖なる剣を振るう。


過酷な戦いに明け暮れながら、私は、ふと気づく。


アンジュさまが私の首に掛けて下さった、クリスマスプレゼントのプラチナのロザリオをしたままでいたことに。


何と言う失態。


武装した大天使が地上の私物を着けて戦いに挑むなど。


だが――

外せなかった。


瞬きすら許されぬ戦いの中で、このロザリオを――


もし、神がお怒りならば雷が落ちよう。


私は、それでも

このロザリオは外せない。


そうして“大いなる竜”に勝利し、恩寵でも直せなくなったスーツを着替える為に、“器”のクローゼットに戻る。


そこにはルチアーノが待ち構えていた。


そして渡されたフルート。


なぜ?


なぜ、あなた様は私の拙いフルートなどで、泣かれたのですか?


大天使の私が、このフルートの重みを感じるのですか?


そして…… 私は吹いた。

あの日、アンジュさまの前で吹けなかったアメージング・グレイスを。


すると、奇跡が起こった。


アンジュさまが私の前に現れたのだ。


真珠も叶わぬほど美しく輝く涙を流しながら、アンジュさまは仰った。


「メリー・クリスマス。ルシアン。」


その瞬間、世界が止まった気がした。


私の中にあるもの。


それは、今、関係無い。


私はあなた様の為に、フルートを吹ければ、良いのです。


〜fin〜

ここまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

明日も17時更新です☆

Xはこちら→ https://x.com/himari61290

自作のキービジュアルやキャラクターカード貼ってます♪


〈ルシアンとガブリエルをもっと知りたいあなたに…〉


【完結】大天使と“ズッ友”になりたい地獄の王。 〜柄物スーツに一目惚れしてから、すべてが始まった件〜


https://ncode.syosetu.com/n5195lb/


【完結】大天使ガブリエル、地上に爆誕!〜神の命がふんわりすぎて、祈ろうとしたら迷子になりました〜


https://ncode.syosetu.com/n2322lc/


【完結】大天使たち、日本昔話に異世界転生する。〜初恋成就作戦を決行するポンコツ地獄の王に振り回されています〜


https://ncode.syosetu.com/n7024ld/


【完結】大天使ルシアン、最強捜査官になる〜神の沈黙と愛の証明〜


https://ncode.syosetu.com/n5966lg/


【完結】大天使と最強捜査官のクリスマス戦線 〜セレニスに集う者たち、愛か使命か〜


https://ncode.syosetu.com/n9868lk/


を読んで頂けるともっと楽しめます(^^)


こちら単体でも大丈夫です☆



\外伝の元ネタはこちら✨/


『最強捜査官』本編 → https://ncode.syosetu.com/n2892lb/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ