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プロローグ ―記されざる世界―

この世界は、地図によって形作られている。


人が歩き、見て、測り、線を引いて初めて、その場所は「世界」の一部になる。

だが、地図に載っていない場所は、誰にも知られず、存在しないも同然だ。


地図職人とは、その空白を埋める者。

まだ誰も足を踏み入れていない土地を歩き、見たものを記録に残していく。

それが仕事であり、生きる意味でもある。


だが、世界には「記されていない」場所がある。

そこには、単に誰も行かなかったわけではなく、「記してはならない」理由がある。

失われた街。語られぬ歴史。そして、何者かによって消された痕跡。


若き地図職人・カインは、そんな場所に足を踏み入れることになる。

なぜそこは空白のままなのか。

なぜ誰も、その場所を語ろうとしないのか。


地図を描くことは、ただ土地の形を記すだけではない。

ときにそれは、隠された真実に触れるということでもある。

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