第二十章9 【アンサー・クリエイト/第10席戦2】9/フィナレエンデの17日間8
11日目から17日目までの7日間の【フィナレエンデ】は、【芳一】へのストーキングの事を忘れて、他に自分でしたいことをする事にした。
それには【芳一】にかまってもらえず暇をもてあましている【化門】/【抜狐】の【姫都音】と【化門】/【祟狸】の【譚抜祈】を連れて行く事にした。
【フィナレエンデ】もだが、この2名も、【芳一】のチームのメンバーにしないのはもったいない程の実力を持っている。
【姫都音】は、【万何事典】、【譚抜祈】は、【万化図鑑】を作っており、現在彼女達は、【百何事典】を9冊目と【百化図鑑】を9冊目を作っている。
それは【存在】を閉じこめた【事典】と【図鑑】である。
【十何事典】が10冊出来たら【百何事典】に進化し、
【十化図鑑】が10冊出来たら【百化図鑑】に進化する。
同じ様に、
【百何事典】が10冊出来たら【千何事典】に進化し、
【百化図鑑】が10冊出来たら【千化図鑑】へと進化する。
そうやって最終的に、
【千何事典】を10冊作り、【万何事典】へと進化させ、
【千化図鑑】を10冊作り、【万化図鑑】へと進化させる。
をれを作っている最中なのだ。
取り込んだものは、【姫都音】と【譚抜祈】の戦力になる。
ただいま急成長中なのだ。
【フィナレエンデ】は、【姫都音】の【万何事典】と【譚抜祈】の【万化図鑑】を完成させるために2名を特別な【異世界】に誘い、3名で簡単な冒険に出ることにした。
それぞれが【万何事典】と【万化図鑑】を完成させられなくてもせめて【千何事典】と【千化図鑑】にはなるだろうと思って冒険に出た。
だが、実際には、【万何事典】と【万化図鑑】を通り越して、
【姫都音】は、【億何事典】、
【譚抜祈】は、【億化図鑑】、
を創り出し、次の段階の
【兆何事典】と【兆化図鑑】が出来るまで後、数百点にまで増えたのである。
それだけじゃない。
【万能識】として知られる、【フィナレエンデ】も【万能識】では無く、【億能識】を飛び越え、【兆能識】を得た。
もちろん、面倒なので、【兆能識】では無く、【万能識のフィナレエンデ】と名乗ったまま、【姫都音】と【譚抜祈】も【万何事典】と【万化図鑑】と言う名称のままにするが、何があったのか?
それは一名の存在と出逢ったからである。
その名は、【ヴィスクドゥオール】と呼ばれる存在だ。
わかりにくければ、【ビスク・ドール】と覚えて貰えば良いかも知れない。
それを示すかの様に、【ヴィスクドゥオール】の姿は美しかった。