第二十章7 【アンサー・クリエイト/第10席戦2】7/フィナレエンデの17日間6
【ドレン】は、
『そうは行かない。
俺達を謀った事、後悔させてやる』
と言って、【イルド】と共に襲いかかって来た。
勝負は一瞬。
瞬く間に終わった。
【フィナレエンデ/芳一】は2人組みを瞬殺し、
『残念ね。
所詮は、ならず者か・・・』
とつぶやいたのだった。
【芳一】を巡って、【贄喰威】と呼ばれる何者か達の傘下達が何やら動いていると言う事を知った。【フィナレエンデ】だったが、翌日もそのまた翌日の6日目も同様の存在が現れた。
その度に始末した【フィナレエンデ】だったが、流石に飽きてきたのか、対策を練る事にした。
得意の【100音改変】である。
彼女は、
『がおいらこせららおおわらこいおらこしゃくこらおいおっのこくおこらこけおそこえあせあらざあえあらわあてわあっををあらこたほきこひえこらおくざこぜおらさおえおらたこさらたこさうるすそらうするふうすぁこらお』
と唱えた。
これは、【ドレン】や【イルド】の様に、【贄喰威】から命を受けて【芳一】を【地球】に探りに来た者に対して自動的に発動するもので、
『僕(【芳一】のふりをした【フィナレエンデ】)はあんた達の世界で生きていない。
だから理解する事は出来ない。
諦めて帰ると良いよ。
これはお土産だ。
取っておくと良い』
とのメッセージと【攻撃呪文の効果】を雨の様に発生させると言うものである。
例外なく、
(1)【直接的にしろ間接的にしろ【贄喰威】から命令を受けて来ている事】、
(2)【芳一】を探している事、
(3)【芳一】の事を調べに【地球】に来ている事、
(4)場合によっては【芳一】を亡き者にしようと考えている事、
(5)【弱強威】に該当する事、
(6)性格が邪悪であること、
(7)何らかの野心を【芳一】に関係する事で果たそうとしている事、
以上の7つ全てに該当する者には、例外無く、同じ効果が発動する様になっている。
これをやっていたら、10日目まで何かしらの存在がこの効果の餌食になっていた様である。