第二十章20 【アンサー・クリエイト/第10席戦2】20/対戦相談2
メンバーが女性である事を考慮すると、【怖い話】だと怯えると言う事が可能性としてある。
それについて【ドクター・クレイジー】が提案したのだが、もちろん、このマッドサイエンティストには裏がある。
【ドクター・クレイジー】のチームメンバーは、【女体化した元男性】で構成されている。
この勝負であれば、【女性】よりも恐がりにくいという目算でやっているのである。
だが、【男性】であれば怖がりにくい、
【女性】であれば怖がりやすい、
と言う考えは間違っている認識である。
【男性】の中にも恐がりは居るし、
【女性】の中にも全く怖がらない者も居る。
また、【ホラー漫画】などはどちらかと言えば【少女漫画】の方が有名である。
つまり、【女性】と【ホラー】は割となじみ深いのである。
【ホラー】に強い耐性を持っている女性も多いのである。
【霊感】などがあり、日々、心霊現象などが日常になっていれば、そんなに怖がらない。
また、これは人間レベルの話である。
【第10覇王/テンス・オーバーロード】のチームメイトになる様な女性が、ちょっとした【心霊現象】程度でビビる訳がない。
なぜならば、もっと強大な力を見ているのだから。
では、何故、【怖談】による勝負を持ちかけたのか?
それは対決しない【第3者】を使うからである。
【出場選手】は【怖い話】を創造し、それを【第3者】に対して怖がらせる様にし向ける。
ギャラリーの中からランダムに選んだ【観客】に【心拍数】などを測る【測定器】をつけてもらい、【選手】が作った空間を一人で歩いて貰う。
その上で【恐怖】したと先に認定させた方が勝ちと言う勝負である。
それに対して、【ショット・ストライク】は、
「じゃあ、こっちも提案。
リーダー対決ってのはどうかしら?
初戦はリーダー同士がぶつかって盛り上げるの。
良い提案だと思わない?」
と言った。
【ショット・ストライク】は初戦に勝利して勢いをつけるつもりだった。
【ドクター・クレイジー】は、
『ふむ・・・まぁ、良いだろう。
お受けしようじゃないか』
と言う訳で初戦はいきなりリーダー対決と言うことになったのだった。
【ショット・ストライク】対【ドクター・クレイジー】。
初戦は直接の戦いでは無く、第3者を怯えさせると言う勝負だが、一体、どの様な勝負になるのだろうか?
当然、この1回戦は全メンバー1度しか試合に出れない。
メンバーに余裕があれば、1つの試合に複数名出すことも出来るだろうが、この勝負は誰かを怯えさせると言う勝負だから、複数名居れば良いと言う勝負ではない。
要は発想の問題である。
そのため、追加メンバーはお互い入れずにガチンコのタイマン勝負という事になる。
さぁ、どっちが勝つのだろうか?




