第二十章10 【アンサー・クリエイト/第10席戦2】10/フィナレエンデの17日間9
【ヴィスクドゥオール】は、
『貴女達と少し話がしたい。
語り合って貰えないだろうか?
私の名前は【ヴィスクドゥオール】と言う』
と突然、話しかけて来た。
【フィナレエンデ】は、
『何者かしら?
かなり怪しいんですけど?』
と警戒心を持った。
【ヴィスクドゥオール】は、
『お菓子とお茶を用意したわ』
と言うと、
【姫都音】は、
『お菓子?
食べたいふぉ』
と言い【譚抜祈】は、
『お菓子をくれるからきっといい人たぬ』
と言った。
お菓子であっという間に【姫都音】と【譚抜祈】を餌付けした。
【フィナレエンデ】は、
『ちょっと、貴女達、勝手に・・・
毒とか入っているかも知れないのよ?』
と注意する。
【姫都音】は、
『匂いで解るふぉ。
毒は入ってないふぉ』
と言い【譚抜祈】は、
『おいしそうたぬ。
食べたいたぬ』
とよだれをダラダラ垂らしながら言った。
【フィナレエンデ】は、
『待って。
確認してからよ。
【ヴィスクドゥオール】さん、貴女の目的は何かしら?』
と聞いた。
【ヴィスクドゥオール】は、
『そうね。
確かに何も言わないのは卑怯よね。
確かに私は貴女達の敵になるのかも知れない・・・
今はね。
でも将来的には味方になる可能性がある。
だから、【敵】である今の内に、ある提案をしにきたのよ。
これは敵である状態でしか効果を発揮しない。
だから、今の内に話をしに来たのよ』
と奇妙な事を言った。
【敵】であり将来的には【味方】になるかも知れない?
意味がわからない。
奇妙な事を言う【ヴィスクドゥオール】とは何者なのか?




