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女神様……どうかチートを授けてください……

「……ゆっくり寝ているな……」


彼女は幼い少年に魔法を仕掛ける。

その魔法は「追跡」の魔法を少年につける。


「……いや下心は……ない……とは言えないけど……」


彼女は少し口元が緩む。


「この少年が成長したときにおいしく頂こう……できれば我が番に……」


彼女はそう独り言を呟くが首を振る。


「いや……領主様に取られてしまうかな……」


彼女は半ば諦めを感じながらその少年の頭をなでる。


「この子が……きっと将来我が領の未来になるかもしれないな……」


「すぅ……すぅ……」


「ったく……危機感を感じなさいよこのガキ……」


彼女は頭をなでるのをやめると協会の方向へ向かい始めた。


~~~~~

「……んぅ……?」


「お……少年起きたか?」


「ッ!?すみません!僕寝てしまいました!?」


「いや、大丈夫だ。上空にいきなり連れて行ってしまった方が悪いな……すまなかったな、少年。」


「いえいえ……ってここは……?」


俺は辺りを見渡す。

すると協会らしい建物が見える。


ここは少し町から外れたところらしい。


協会の上には十字架がついている。

こちらの世界でも同じなのか?


「あ、ありがとうございます!」


「ああ、気を付けて帰りなさい……」


彼女は空中に浮いて領主の城の方向に戻っていく。


「本当にありがとうございます……この恩はいつか必ず……」


俺は急に不安になる。

やはりこの世界に関わらず一人は不安だ。


俺は推測する。


ここは協会の近く。

公共の施設近くで悪事を働くものはいないと……判断……といっても油断はできない。


常に警戒していこう。


俺は協会の扉の前まで近づく。

そして2回ノックする。


「すみませ~ん!誰かいませんか!?」


「は、はい!」


すると奥から女の人の声が聞こえる。


その扉はすぐに開けられた。


「は、はい……どちらさまでしょう——って子供!?しかも男の子!?」


「あの……実は……神様にお祈りがしたくて……」


「は、はひ!?ここは……創成神様の教会ですけど……?」


「?何か問題でもあるんでしょいうか?」


「(受け答えしっかりしてるな……教養のある家族に育てられたのかな……)実はねボク。創成神様は民から恨まれているの……


「え!?」


俺は困惑する。

だって創成神だぞ?この世界を作ったやつなら感謝すると思うのだが……


「この世界は男のひとが少ないでしょ?だから当時の人たちが創成神様のせいにしたことがあって……」


「なるほど。それゆえに邪教と扱われているのですか?」


「う、ううん!そういうことじゃないんだけど……町の人たちはそもそも神なんて信じてないから……」


まぁそうだろうな……俺も神様なんて小説くらいだろと思っていたし……

でも実際にいるんだけどね。


「そうですか……ではお祈りさせてもらってもいいですか?」


「え?!あ、はい……」


協会は縦長で前世で見たことのある奥に象がある協会だった。

あれがおそらく神像だろう。


まぁ偶像ともいえるだろうか……


こういう展開だと神様にお祈りするとなんかいい感じにいい感じになると聞いたことがある(ライトノベル知識)


「わ、私は邪魔しないでおきますね……(この子……なんだか不思議な子だわ……)」


「ありがとうございます!」


俺は手を合わせ神像に祈る。


その瞬間俺の目の前に神様が立っていた。


「ッ!来てくれたんですね!よかった……」


「ッ!?」


俺はその神様に抱きしめられ固まってしまう。


実はこの体。まだ精通もしていないので一番楽だ。

前世のように急に勃起することもないし本当に楽しい。


だから今は安心だ。


「あ、あの……実はですね——」


「ずっと来ないから心配していたんですよ!!!」


「いや考えてみてもくださいよ!ここまで来るのも一苦労だったんですから!」


「あ、そうでしたね……すいません!」


「あの……それでですね……?」


「はい!」


「俺って魔法能力とかないんですか——」


「ないです!」


「ッ!……」


「あ!違います!今はないだけです!」


「へ?あ!そういう……」


「そして魔法能力を相手に贈与することができます。」


「!?」


俺の中での解答は一つだった。


「それつまり……」


「はい、セックスした人に頼んだりするのが手っ取り早いです。」


「ですよねぇ……」


「多分……この世界の女なら余裕ですよ。」


「そんなあっさり!?」


「ええ、それに……」


「?」


「この世界相手になにかをあげるかわりに何かをもらうみたいな制約があるんです。」


「……つまり孕ませるかわりに魔法能力をくれ……的なことですか?」


「はい。それはどんな人でも適応されます。つまり「私を開放する」対価に「金を上げる」みたいなことです。」


「なるほど……等価交換ですね?」


「はい。この世界は私が作った世界。制約というものを作ることができます。そしてその制約を破った人には……」


「はい……?」


「破った契約者が契約をした人の奴隷になります。」


「!?」


「これがここ最近で追加したものです。」


「ここ最近で!?」


「そしてこの制約を作るにあたり、一つ例外をつくりました。」


「?」


「ファンドさん。あなたは制約の破った時のペナルティが一切ありません。」


え……それがチートだろ?


第5話終わり

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