空の上
俺は、畑のスキルを解除した。すると、目の前にあった畑が一瞬で消え、俺は何処かの森の中に居た。
「ここは、どこだ?」
周りを見渡しても木しか見えない。
「少し、歩いてみるか」
立ち上がり、先ずは真っ直ぐ進んでみることにした。
そして、森はすぐに終わった。
「あれは、なんの光だ?」
そのまま、真っ直ぐに進んで行くと、足場がそこで途切れていた。
「……あっぶね〜」
生唾を飲み込んで、俺は下を覗き込んでみる。
「あれは、雲?」
それじゃあ、ここは本当に空に浮かぶ浮遊島なのか!?
ここからは、いくつもの島が見える。その島によって環境が違うためか、川に水が流れ、その水が島の外に流れている島もあれば、それが砂の島もある。そして、その島々を行き交う空に浮かんでいる小さな物体は、飛行船だ。
「あそこに見えてる、空を飛んでるやつは飛行船か!? うわぁ! やばい、やばい!! めっちゃ興奮してきた!!」
ん? 待てよ。
「俺、こっからどうやってあっちの島に行けばいいんだ?」
俺が居たのは森の中だった。
「あ、そうか。こっから森を突っ切る感じで行けば、国とかあるかな?」
俺は、森の中に再び入って行った。
「もし、魔物に会えたら俺がどれだけ強いか分かるな」
独り言でそんな事を言っていたら、フラグだった。
「……早くね?」
「グギ? グギギャ!! グギャギャギャギャ!!!!!」
「ん!? なんだ!?」
そいつが、いきなり叫んだ。
「まさか、仲間を呼んだのか!?」
昔、ゲームで遊んでいた時によく仲間を呼ばれて、苦戦してたんだよね。
「武器ないし、何で戦う!? 拳でだよ!!」
その魔物は人型の小鬼。ゴブリンの集団に囲まれてしまった。
「うおおおおおおお!!!!!!!!」
俺は、叫んでゴブリン達を怯ませようとしたが、失敗した。ただ恥ずかしいだけになってしまった。
「グギッ! グギギ!!」
「「「「「グッグギ!!」」」」」
「あいつが、リーダーか。なら、あいつを倒せばこいつら居なくなるか?」
そして、奥の方で指示を出しているゴブリンを目指して、走った。
と、思ったらそいつの目の前に移動してしまった。
「っ!? 速すぎ!!」
驚きはしたが、俺はそこで拳を振り上げて殴り倒した。
「うわ! 気持ちわる!!」
初めて人を殴った。手に残る感触が気持ち悪い。けど、殴って殺さないと俺は生きていけない。
「容赦はしない!!」
一体の魔物を殺したことにより、何かが吹っ切れた。次の魔物を仕留めようと後ろを振り返った。
その為、一番最初に殺した魔物がどうなったのか、見ていなかった。
「おりゃ!!」
全力で走って殴る。
ブシャッ!! と、血を撒き散らして死んだ。
「うっ! ……我慢」
吐き気を我慢して、俺の周りを囲んでいるゴブリンを一掃した。
そして、吐きまくった。
「……いや〜、最初がこれで良かったな。これ以上の大惨事にはあまりならないだろうからね」
まぁ、ゴブリンを殴ったら肉片すら残らずに死んでいったんだ。相当強いだろうな俺。もしかしたら、俺よりも強い奴が居るかもしれないけど。
そして、そのまま歩いて行くと、木の柵で囲まれた村を見つけた。