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風水鑑定チートで、開運無双!~風水ギルドが王国制覇するまで~  作者: 狭間コヤタ
4章 勇者パーティに入ったので、風水チートを覚醒させてみた。
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45話 風水チート vs グラコ最終型。


 はじめに再会したのは、魔法使いのクーパーだった。


 魔法使いギルドは、風水ギルドを敵視している。魔法使いが使役する精霊と、風水師が頼る龍脈が、敵対関係にあるためだ。

 よって、クーパーも初めは、結城を敵視していた。

 しかし、ダンジョン攻略を進める中で、少しは信頼するようになったようだ。とくに結城が単体で、グラコを倒したのは大きかった。


「ユウキか! どこに行っていたんだ!」


「その話はあとだ。状況を説明して欲しい」


 クーパーの話によると、グラコの進化型の群れと遭遇したのだという。

 クーパーのみが、ここにいるのにも理由があった。


「セシリーの指示だ」


「セシリーの? ブランの身に、何かあったとか?」


 パーティ・リーダーはブランだ。つまり、指示を出すのは、セシリーではなく、ブランのはずだ。


「いや、ブランはまだ健在だ。あんたが消えてからも、パーティの離脱者はいない。奇跡的にな」


 クーパーの運気数値はプラス852。

 結城がパーティを離脱してしまってからも、〈運気上昇〉スキルは効果を発揮していたようだ。


「では、なぜセシリーが?」


 クーパーの話では、ブランは風水が絡む指示については、セシリーに一任したそうだ。

 そのセシリーが、ダンジョン通路の先に、良い運気を見たという。

 『良い運気』とは僕のことだろう、と結城は思った。


「なるほど。それで、パーティから一人だけ先行させたわけだね」


 結城とクーパーは、立ち止まって話しているわけではなかった。

 グラコ進化型と交戦中のパーティのもとへ向かいながら、だ。


 モンスターの進化型とは、ダンジョンなどで良く発生するという。

 初期の階層で出現したモンスターが、パワーアップして、深い階層に現れてくる。

 ダンジョン初心者の結城には、当然ながら、初めての事態だ。


(あのグラコの進化型か。それも群れで襲ってくるなんて)


 50体はいるという話だ。


(それでもミノタウロスよりは、やり易いだろうけど。ミノタウロスは、ダンジョンのボスだったのだから)


 ある通路の角を曲がったところが、いきなり戦闘地帯だった。


「セシリー!」


「マスター!」


 セシリーが結城のもとまで走って来る。見たところ軽傷は多いが、致命傷は受けていない。

 結城は、セシリーに対して、改めて〈運気提供〉スキルを発動した。運気数値を1万プラスさせるスキルだ。一日に使えるのは、1人のみ。


 結城は、グラコ進化型を確認する。進化型といっても、見た目の違いは色が異なるというだけだ。


(……おざなりだな)


 しかし、戦闘力は格段にUPしている。

 結城は〈開運天国〉スキルを発動した。結城の運気数値がプラス10万となる。

 ミノタウロスを倒した状態なので、進化型だろうとグラコなど、恐れることはない。

 ただ、数が多すぎるのは、問題か。


(10分の制限時間内に、全てのグラコを倒せればいいが)


 ブランたちは、陣形を作って、グラコ群の猛攻に耐えていた。

 結城はまず、クーパーに指示。


「あなたは、遠距離から魔法攻撃を行ってほしい」


 クーパーの運気数値では、グラコ進化型に殺されてしまう可能性が高いからだ。

 それから結城は、セシリーと共に、グラコ群へと突撃した。


 結城は、ブロードソードを適当に振り回す。

 通常ならば、これは最悪の行為だ。敵に当たらないどころか、そばにいる味方を誤って斬りつけてしまうかもしれない。

 しかし、運気数値が10万あれば、別だ。

 まず、そばに従うセシリーには、何があっても当たらない。同時に、敵である進化型グラコに対しては、100パーセント斬撃が命中する。


 あっというまに、3体の進化型グラコを倒した。

 進化型ということで、攻撃力・防御力だけではなく、俗にいうHPも大幅に増えているのだろう。


 だが、いまの結城には関係のない話だ。

 結城の刃が、進化型グラコを掠っただけでも、クリティカルヒットとなる。

 ただでさえ、〈零〉ダンジョン最深部で入手した、ブロードソードの一撃でもある。

 進化型グラコごときが、耐えられるはずもないのだ。


 セシリーも、剣術を披露する。

 連続斬撃で、一体の進化型グラコを倒した。

 運気数値が1万プラスしたのは大きい。さらにセシリー自身が、〈零〉ダンジョンで何度も修羅場を潜ることによって、戦闘力を上げたようだ。


 二人は、グラコ進化型の群れを突破し、ブランたちと合流した。

 ブランが笑みを浮かべる。


「ユウキ君。ようやく、おでましか」


「すいません。落とし穴に落ちてしまいまして。その代わり、ミノタウロスを倒しておきました」


「なに、ミノタウロスだって?」


「話は後です。いまはグラコ進化型たちを蹴散らしましょう」


「うむ、了解した」


 改めて、ブランが陣営に指示を送る。


 そのときだ。

 まだ40体は残っていたグラコ進化型が、重なり合いだした。

 ついには、一つの大きな山となった。


(何を、するつもりだ?)


 それぞれのグラコ進化型が、同時に溶けだしていく。

 ドロドロとなったグラコ進化型は、今度は融合し始めた。

 気づけば、ミノタウロス並みに巨大な、一個のグラコと化している。


(グラコ最終型、といったところか)


〈零〉ダンジョンのラスボスは、ミノタウロスではなかったのかもしれない。



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