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断固拒否

 俺は荷馬車に載せられドレスダーグの荒地を運ばれていた。

 掘り起こされてから既に5日。

 漸く荒地の果てが見えてくる。


 俺は話したくてウズウズするのを懸命に堪え、情報収集に努めていた。

 心配していた言葉の問題は杞憂に終わる。

 どうやら普通に通じるみたいだ。良かった良かった。


 今はたぶん兵士?の会話から俺のおかれた状況を把握している最中なのだ。


 兵士達の会話から類推すると


 ・俺は魔王の遺物

 ・兵士?はアレイスタ首長国所属

 ・アレイスタ首長国はエルフの国

 ・アレイスタ首長国は人間達に攻め込まれて滅亡寸前


 まぁ一番驚いたのはエルフが実在したこと。滅亡云々はさして興味がない。

 そりゃ可哀想だと思わないわけじゃないけども…そのために戦争に参加するってのはなぁ。

 最もエルフ美少女にお願いされれば考えなくもないが。



 順調に荷馬車は進んで森に入った。やっぱエルフと言えば森。木の上に家とか作って暮らすイメージあるよね。


 お? 本当に木の上に家がある!うっひょ~、まさに異世界。異世界半端ねぇわ。


 ひとつ残念なのはエルフが全員美男美女というわけじゃないことか。

 まぁそうだよね、普通。隊長さんとかめっちゃイケメンだけども…イケメン死すべし。


 どうやら俺は倉庫に入れられるようだ。

 倉庫は木の上じゃなく地面に立っている。学校で習った高床式というやつに近い。まぁ荷物を木の上に運ぶのは大変だもんね。

 でも待って。また1人は嫌なの。言葉がおかしくなるくらいヤバいの。置いて行かないで(必死)



 結局置いて行かれてしまった。

 いや大丈夫。だってただ俺を持って来たわけじゃない筈、ないよね?

 今頃は俺の装備者を誰にするか相談してるんだろう。


 う~ん、いくらエルフでも男は嫌だな。

 だってずっと着たままになるわけだし(たぶん知らないが)、男にずっと密着したままってのは勘弁して欲しい。

 やはり美少女。エルフ美少女しか認めませんよ、俺は!


 妄想中に倉庫の扉が開いた。

 皆さんの予想通りそこに現れたのは…エルフとは思えないほど逞しいお体の持ち主でした。


 えっと、あれと密着すんの?マジで?

 チェンジで、チェンジでお願いします!

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