幼女期 2
七才時です。
七才時―――――
武術?そんなものは日々努力あるのみ!!
体力も筋力も身長も無い、ナイナイづくしから始めたわりには、良い感じだと思います。私は。周りは微笑ましげに生温い・・・じゃなかった温かく応援してくれています。年上の子にも同じ年の子にも負けますが。時には、年下の子にも・・・
ええ、いいんですよ、どんくさいと言っても。
勉強ばっかりで、壊滅的な体力の無さに、年相応の体力にする計画から始まり、今も変わらず走ったり筋トレしたりしてますよ。そのお陰で、それなりにはなりました。それなりには・・・。
ってか、うちの領地の子供達の体力を舐めてました。これって本当に一般的な子供の体力?と、何度思ったことか・・・。
あと、筋力の差を考えて、細剣、短剣、護身術にしぼって習ってます。斧とか槍とか、こっちの体が振り回される感じになって、皆から「(こっちが危なくなるから)止めてくれ」と説得されました。むしろ、武術よりも魔法をメインにしろと。
でも、魔法使いは接近戦に弱いと定評なんです。接近戦対策必要です。周りに誰もいない事だってあるかもしれないじゃないですか。一人で闘える、これ必須!
魔法はどんと来い状態ですね。手本を見せてもらって 説明を受ければ、大概できました。基本的なものは先生―――と言っても家臣の人とか、叔父さんの嫁とかですね―――に教えてもらって、専門的というか、それ以外は本で頑張りました。
武術とは違って魔法はダントツです。理屈や原理を理解出来れば、発動できたので。
ただ、幼いのにポンポン魔法が発動出来るというのも客観的におかしいと思ったので、加減しましたよ。もちろん。1ヶ月~2ヶ月で1つの魔法を覚える感じにしときました。直接教えてもらってないやつは、こっそりと父にだけ成果を見せてます。
そうそう、ダンスはなんとかモノに出来そうなかんじです。体力がついてくると段々と楽しくなってきました。ステップとか覚えることもあるけど、リードしてもらえばいけそうな気がします。・・・たまに、足を踏ん付けますが。パートナーの。ごめんなさい・・・。
ただ、マナーがね・・・貴族的なやつがホント面倒です。上を敬えってことなのは解るんですが、言葉の裏にある意味の探り合いとか、表現の使い方とかが・・・
敬う事は良いと思うんですが、昔の功績や血筋のものに対しての爵位はどうなのかなーと思います。世襲性の弊害きっとありますよねー。功績に対する褒賞として貰えることもあるそうなので、下級貴族だけど実力者っていうこともあると思います。むー・・・下に能力で負けるのも居たたまれないけど、能力無いのに威張るのもどうかと思うんですよ。
うちは辺境伯爵なので、順位がちょっと特殊なんですよね。発言力は、魔物に関しては公爵と同じ、その他に関しては侯爵と同じ、という感じらしいです。
大体六才になると、顔見せで一度お茶会に参加する習慣なのだそうですが、モンスタービートがあったので、私は七才で行くことになりました。そのうち出席することになるでしょう。粗相をしないように気をつけます。
そういえば、イラルドに留学している兄からの手紙で、この時期に届いた面白かったものをちょっと紹介しますね。