表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/86

王城 1

読んで頂きありがとうございます(* ̄∇ ̄*)


父の視点です。

「まったく、ここまで酷いとは‥‥‥」

「そうですな。本当に‥‥‥」


ゴアナ国の次期国王が決まらず、先に処罰対象・内容を明らかにするため、ゴアナ国側の会議参加者やその領地、またモンスタービート討伐に不参加の領地、国交的優遇措置で恩恵を受けている者などを調査し、すでに提出してあるマルナ領地独自の報告書と照らし合わせ、まとめている。

調査団として、モンスタービート会議参加国から人員が出され、やっと調査が終了し、最終確認の会議中だ。



各国から、労るような眼差しと言葉を これまで何度頂いたことか。



「私は、これまでの対価を支払って頂き、これからきちんとお支払いただければそれで良いのです。」


微笑し、皆さんの言葉に返す。



この言葉も何度言ったことか。



貴族連中が権力争いでいがみ合い、一気に物騒な雰囲気になった王城。

ゴアナ国内が混乱するのは目に見えているが、私とて、わが領地領民を守るため。

冷酷だと言われようとも決断したこと。後悔はない。

懇意にしていた貴族の面々には、うっすらと伝えていたため、ご自分達でどうにかなさるだろう。

すでに、面会して激励の言葉をくださった方もいらっしゃったしな。



「では、これで決定とし、ゴアナ国へと提出、実行ということでよろしいですかな?」


イラルド国の代表者が全体を見回し、確認を取る。

それぞれ頷かれ、決定となる。




モンスタービート会議での処罰対象は、一言で言うなら「ゴアナ国」。

今までにない事態のため、各国も怒りと困惑に包まれている。

大国である「ゴアナ国」が潰れれば、その周辺国にも影響が及び、動乱が起こってしまうだろう。



それに乗じて他国が裏で何かしらするかもしれないが、ハッキリ言ってこの国に旨味はほぼ無い。

魔道具や魔法の研究はラハト帝国が上。

武器や防具、道具などの製造はホザ王国が上。

農耕や酪農などの生産はイラルド国と同等。

突出した産業がほとんど無いのがゴアナ国なのだ。

かろうじて挙げるなら、4大国にしかない「移動魔方陣」や「領土の広さ」「治安の良さ」くらいだろうか。

その「治安の良さ」も今となっては、なくなりつつある。




今回の処分対象を発表すれば国は荒れるだろう。

しかし、新たな国王のもとで新たな国政を進めるチャンスでもある。

懇意にしていた方々に頑張ってもらいたいものだな。





―――――次はゴアナ国側に召集を申込み、処罰の発表だ。




後、2話で完結します。

一時間ごとに、続けてアップしますので、どうぞお付き合いくださいm(__)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ