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読んで頂きありがとうございます。

どうにも説明文っぽくなってしまいましたorz

「ゴアナ国の現状(会議後の動きや 国・貴族・国民の動きなど)について」は、


 混乱真っ只中の一言。


  ・条約違反の賠償

  ・貴族の処罰

  ・国政の抜本的改革


 などを強制的に迫られており、貴族たちの無理解による抵抗&反抗の嵐だそうだ。


 他国や父は、賠償金や国交などの契約会議を済ませて早く国に帰りたいのに、ゴアナ国の自国内会議が長引き、完全な国交契約が締結できず、父も他国の代表者も帰るに帰れない状態になっているとのこと。


 兄曰く、


 内乱や革命が起こって、王が代わるだけならいいけど、国自体が変わってしまえば「うちは、ゴアナ国ではないので、知りません」と今までの条約違反を突っぱねられ、「うちは、マルナ領地さんとはよい関係を築きたい」とか言って全く新しく国交契約されたら、賠償なんてしてもらえず、こっちは何にも出来ない。


 だそうだ。


 まあ、他国の目にどう映るかは解んないけど、兄が教えてくれたやり方は、ありっちゃありだな。

 というか、ゴアナ国を見捨てる方向で国を新たにする方が、マルナ領地への負債も無くなるし、他国へ「ゴアナ国への制裁」「新たな国はマトモです」的なアピールにもなるからね。


 そういうわけで、王都は今、権力争い&処罰回避のために、貴族たちが大変物騒になっているらしい。

 国民へはまだ細かな説明がなされていないが、各領地から貴族が王都へ集まり、何やら揉めている様子から不安に感じているようで、「何かが起こる」と噂が広まっているそうだ。



 この混乱真っ只中では何が起こるかわからないが、モンスタービート会議での決定事項確認のために、父も他国も王城に留まっているとのこと。

 いち速くゴアナ国の内情を知れる王城にいるのが一番なので、各国も移動魔法陣を使って交替でゴアナ国に詰めており国情の把握に努めているそうだ。






 そんな中、一番揉めているのが、次の国王。

 二番目に、処罰について。



 会議に出席していた面々は、当然何かしらの処罰が与えられる。

 その処罰を決めるのは上層部だが、その上層部が揃いも揃って処罰対象。

 処罰を実行・見届けるトップが不在では困るので、まずはこの国のトップを明確にしろと、各国からも要請。

 完全な国交契約締結ができないし。



 その「次の国王」について、


 ・王妃と王妃の祖国を後見とした王太子

 ・側室1号の公爵令嬢とその実家である宰相家を後見とした第2王子

 ・側室2号の侯爵令嬢とその実家並びに軍務団長を後見とした第3王子


 のどれを次の国王にするかで 派閥ができあがり争っているらしい。

 なにせ、国際的処罰の後には国内処罰が待っているから。

 責任の擦り付け合戦らしい。



 ゴアナ国内では、宰相の公爵家が大変権力を持っており、派閥が一番大きい。

 国政により国内上位の貴族や、他国とも繋がりがあるため、発言力も実行力もあり、「国を左右できる」宰相の権力がとても強い。


 騎士総団の中でも人員が一番多い軍務団のトップである軍務団長の派閥は、ちょっと頭が筋肉でできてる部分があるが、武力的に強く見過ごせない派閥なのだ。


 王妃は、国内での派閥が一番小さい。各国から外交手腕を評価されているものの、国内では、国王に進言する事を貴族達が快く思っておらず、国王自身も五月蝿く進言してくる王妃を疎ましく思っているらしい。

 小国の祖国で培った常識がゴアナ国内ではなぜか通用しない状態で、それを正そうとすればするほど王妃の国内評価が下がっていったのだ。

 そこに、国王が王妃よりも側室達に寵愛を注いでいることも拍車をかけている。




 私からすれば、次期国王という肩書きが付随してる『王太子』がなりゃあ良いじゃんって思うんだけど。

 だって王太子って、そういうもんでしょ?

 それを今更グダグダ言うヤツは、ろくなヤツじゃないでしょ。

 さっさと切れば良いのに。




 各国と父も、王太子が当然次期国王だと思っていたが、他の派閥に押されている様子に、外交で接する各国は、王妃の国内評価の低さに唖然としているそうだ。


 国内権力集団、脳筋武力集団、国際的常識集団、の三つ巴の中、仮に国王を決めても直ぐに抗争が起こるだろうと、各国も父もゴアナ国自身が国王を決定することを待っているのだ。



 しかし、王城の雰囲気は物騒になっていくばかりで、待てども待てども決まらない。



 ならばと、「先に国際的処罰を明らかにしそれを踏まえて国王を決めたらどうか」と父が進言。

 そうすれば、発言力に差ができ、「新しいゴアナ国」の基礎となるのではと。

 各国も父も、国王選定については口出しできないが、処罰についてはモンスタービート会議に関連することだけでも口出しできる。


 しかし、「婚約命令」で「マルナ領地を丸め込む」手法を決定した者達と、ただの顔繋ぎであの場に居た者達の罪の重さは違うので、その見極めに時間がかかっている。

 ついでに、モンスタービート討伐に不参加の領地、国交的優遇措置で恩恵を受けている者についても、各国と父とで人手を出し、調査しているそうだ。




 そんな中、国内権力集団と脳筋武力集団が手を組み、国際的常識集団を押さえ込もうとしているらしい。



 私が王城から退場しようとしていた時に、宰相補佐官に部屋へ案内されそうになったのは、どうやら王妃の指示らしく、「会議の発言内容を止められず申し訳ない」と言いたかったそうなのだ。

 その後も、どうやら王都の邸宅に使いを寄越し、私と面会を希望していたらしい。

 それで、私は部屋に閉じ込められ、執事達が丁寧にお引き取りいただいたそうだ。


 それを脳筋武力集団の一部が目撃し、軍務団団長に報告。

 手を組まれても面倒だと邸宅に来る王妃一派を闇討ち決定。

 その様子を知った兄が執事に連絡。

 おかげで、闇討ち実行部隊は特務団員に邸宅近くで現行犯で取り押さえられ、拘束。

「家を襲撃しようとした」という理由にして、まだ拘束中らしい。


 闇討ち実行部隊が帰ってこない事を訝しく思ったのか、兄が邸宅に帰って来たときには、尾行されていたそうだ。

 その後も、周囲にハエが飛んでいたから、旅の道中も襲われる可能性有りと踏んで、兄と私がいた本隊を囮に、特務団員を拡散させてマルナ領地へ出発させ、領地自衛をいち速くさせたとのこと。

 旅の道中は、幾つかの5人組に襲撃部隊を狩らせていたので、私達は安全に領地まで進行できたのだ。


 この王妃と軍務団長一派の動きを知った宰相一派が、王妃一派を潰して軍務団長一派を取り込み、権力的にも武力的にもゴアナ国内で力を持とうと画策中だそうだ。


 王妃一派は、良識ある領地(モンスタービート討伐部隊を派遣している領地)の貴族達と共に、王妃の祖国やモンスタービート条約締結各国と繋ぎをとり、なんとかゴアナ国が潰れないように猶予や慈悲を求めているらしい。


 それを宰相&軍務団長一派は、苦々しい顔をしながら周りから様子をうかがっているそうで。

 自分達では印象が悪すぎて相手をしてもらえないため、王妃一派に外交を任せて、いい返事を各国からもらった後で潰すんだろう。



 各国も調査を進めていく中で、王妃一派の良常識を改めて確認し、宰相&軍務団長一派の非常識を改めて感じているそうだ。




「そろそろ、父と各国の調査団が結果を出して、国際的処罰が決定するだろう。」


 ニヤリと黒い笑みを浮かべる兄。

 同じく黒いオーラを出しながら微笑する兄の側近。

 考え込んで無言の愉快な仲間たち。

 そして、兄に負けない黒い笑みを浮かべる私。





(―――――さっさと処罰実行してサクッと問題解決しないかねぇ?)







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