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少女期 12

ストックが、なくなりました‥‥‥orz

すみません、これからの更新が少し遅くなります。

 気付いたら馬車の中でした。泣きつかれていつの間にか寝ていたようです。スーさんに膝枕してもらってました。



「気分はいかがです?」



 目尻を下げて微笑んでいるスーさんに手伝ってもらい、起き上がる。大丈夫な事を伝え、あれからどうなったのか聞いた。


 お茶を飲んだら、すぐに出発したそうです。

 ちなみに、私は兄にお姫様抱っこされて運ばれたらしい。どうせなら、「イケメンの姫抱っこ」を写真に残しとけばよかった!これから無いかもしれないし!


 マルナ領まで馬車で3日それから家まで1日で、4日かけて帰るそうです。


 マルナ領地は、大陸中央縦線を南の端から中央に向かって三角形に出っ張っている南の『魔の森』に添って長細いので、王都から最短にある村を目指すようです。 ちなみに、大陸中央縦線上がイラルド国との国境でもあります。


 いつもより余裕のある日程にしてあるのは、人数と馬車が多い事とする事があるかららしい。


 私にも何かをすることがあるのか尋ねると、兄が魔道具を作って欲しいと言っていたとのこと。


 何だろう?魔石があれば大丈夫だけど・・・


 音声レコーダーでした。


 作りましたよ、20個前後。馬車走行中での作業だったので、たまに気分が悪くなっちゃいました‥‥‥

 一応、馬車の中でリバース的な事にはなりませんでしたよ。

 みんなに心配はかけましたが。






 道中は、休憩を挟みながら進みましたが、出来るだけ早くマルナ領地に入るために ゴアナ国内の貴族の屋敷には泊まらず、夜は野営をするみたいです。

 挨拶するのが面倒臭いんだな、兄。ついでに、王城にいた貴族の手先?を警戒してるのかな?



 王都の邸宅に集まっていた特務団の方々は、あまりに多い人数だと目立つので、30~40人の隊を作り、それぞれ違う道を通ってマルナ領地へ向かっているらしいです。


 私のいる隊は、少し多いようで60~70人。時々兄から指示が出ているようで、幾つかの5人組がそれぞれ違う方向へ、道を逸れて行っているとのこと。



 ええ、スーさんに教えてもらいました。

 馬車酔いで、めっちゃグロッキーなんです。私。うえっぷ。



 もう、ここが外だろうが馬車の中だろうがどうでもいいので、早く横になりたいです。

 泣きすぎの頭痛と 馬車酔いで、只今ノックアウト寸前です‥‥‥












 結局、ノックアウトされた私は、初めての野営を楽しむこともなく気絶するように寝たそうで。

 かなり、みんなに心配かけたようです。すみません‥‥‥。


 兄が夕食前に話をしに来てくれたようですが、すでに私は夢の中‥‥‥

 そのまま寝かせておくよう指示が出たので、私は朝までぐっすり寝ていたようです。


 朝食はみんなと一緒に食べました。特務団は、隊長や一般兵関係無く同じものを食べるのが普通だそうで、大鍋に料理当番さんが大量にスープを作ってくださいました。


 素材の味を活かした優しい味のスープとパン、果物でした。

 ええ、たまねぎときのこ、ベーコンの入った塩味スープとも言います。でも、美味しかったですよ?


 朝食後に兄と話をしたかったのですが、食事中も団員の方と話をしていたので邪魔になると思い、控えておきました。

 兄の側近に、昨日のお詫びと時間が取れたら話がしたい旨を伝えておきました。




 さて、昨日は泣き疲れて寝てる間に馬車に乗せられ、魔道具作りで馬車に籠り、気分が悪くなってブラックアウト。‥‥‥旅の様子をひとつも知らないとは‥‥‥。とほほ。

 今日はしっかりと外の様子も見たいと思います。


 特務団の騎馬隊が馬車を囲んでいて、前方・中央・後方の3グループの隊列を作っているようです。1グループあたり、だいたい馬車が3台と騎馬5人になっていて、馬車に乗っている人数はまちまちのよう。中央の隊に兄の馬車と私の馬車がいるみたいですね。


 うん、警戒態勢中だな。一応みんな普段着だけど、腰にぶら下げてる剣や馬上にある槍が、物々しさを感じさせる。顔つきも険しく、周囲に視線を飛ばしている。

 こんなゴツい連中に相手をされるなんて、可哀想になってくるわ。

 でも、近寄って来たら来たでソイツは怪しいもんね。


 道中は、森の側の道を進んでいる時に森から魔物が襲ってくること以外に、特に変わったことが起こることもなかった。ポカポカ陽気に誘われ、うたた寝しちゃうくらいに。

 時々襲ってくる魔物は、運が悪いとしか言いようがないな。




 そういえば、スーさんによると、途中幾つかの5人組の騎馬隊が道を逸れて行ったらしいので、もともと騎馬隊はもっと多かったのだろう。


 あれ?馬って個人所有?

 もしかして、特務団のじゃねぇの?

 乗ってきていいのかな?



 と、考えてたら、昼食の時間。道から少し離れた場所に移動し、大所帯で昼食休憩。

 今度のスープは、じゃがいもとたまねぎ、ベーコンのスープでした。


 愉快な仲間たちとキャイキャイ言いながら、料理話に花が咲きました。

 国によって特産物も変わってくるし、調理法も違うものがあるようだ。

 うたた寝やおしゃべりをしながらの馬車の旅、中々に楽しいです。









 ―――――兄と話せたのは、結局、マルナ領地のバルフェ家へと着いてから、1週間後でした。






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